第2話 転生

カクヨム2 リメイク

「……? ここは……?」


気がつくと、俺は見知らぬ場所に横たわっていた

空は淡く光り、地平線はどこまでも続いている。大地は芝生で、平和に見える


「まずは……状況整理、か」


そう呟いてから、苦笑する。


「まぁ、いいか」


考えてみれば簡単な話だ。

あいつ――始祖のヴァンパイアとの戦い。その果てに、俺は確かに死んだ。ならば、ここは死後の世界か、それとも転生先か。

だが、不思議と焦りはなかった。


「……能力、ほぼ全部失ってるな」


体内を巡る力を探る。

オーラも、闘気も、かつて神域に届きかけていた力は、ほとんど感じられない。まるで、器だけを残して中身を抜かれたようだ。


「ま、すぐに取り戻せるか」


根拠のない自信ではない。

この感覚は覚えがある。力を失ったのではなく、“封じられている”だけだ。


「さて……これからどうする?」


しばらく考え、俺は結論を出した。


「いちばん強いヤツのところに行くか」


この世界を知るには、それが一番早い。


――――――――――――――――――


それから三十分ほどで、俺は自分でも驚くほどの速度で力を取り戻していた。

制限が一つ、また一つと外れていく感覚。呼吸と共に、世界が鮮明になる。


「……あいつか」


遠くに感じる、圧倒的な存在感。

迷うことなく、俺はそこへ向かった。

少し背の高い男がいた。

大地に立つだけで周囲の空間が歪み、自然そのものが彼を中心に従っているようだ


「誰だ、あんた?」


威圧的な声。


「俺か?」


俺は肩をすくめる。


「俺は……」


そこで、言葉に詰まった。


「……名前、なんだっけ?」


少し考えてから、適当に答える。


「零とでも名乗っておこう。一応は……神だ」


男の眉がわずかに動いた。


「神? で、その神が何しにこの世界へ来た」


「少し、この世界について知りたくてな」


一拍置いて、俺は続ける。


「それと――お前と戦いに来た」


その瞬間だった。

空気が、確実に重くなった。世界が、戦いを予感して息を止める。


「俺と戦いたい、だと?」


男は、次の瞬間には豪快に笑っていた。


「いいぜ。退屈してたところだ」


どうやら、相手も相当な戦闘狂らしい。


「なら、遠慮なく行かせてもらう」


「あぁ、そうしてくれ。肩慣らし程度にはなってくれよ」


「ほざけ!」


次の瞬間、俺たちは同時に地を蹴った。

衝突する力と力。

この世界で、まだ誰も見たことのない戦いが、今まさに始まろうとしていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前を忘れていた


毎日投稿はきついな、多分

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る