後書き

あの、なんか、言葉にするのが難しいんですけど、ある日突然、胸に穴が空いたように、何をしても満たされない何て事がままぁあるんですよ。


今がたまたまその時で、どう自分と向き合えば良いのか分からない。

なんでこんなに病んでいるのかも分からない。

ただ襲い来る強烈な劣等感をどう処理すれば良いのかなって。


目に見える物が全てでは無い。

上には上がいる。

どれだけ秀でても、優れても、意味などない。

其れは分かっているはずなのに。


私、触られるのが駄目なんです。

女子同士のハグとか、沢山あるし、皆してくれたけど、なんて言うかな、どう反応するのが正しいか知らないし、嬉しいとも苦しいとも思わなかったし、あるのは複雑な違和感だけ。


なのに、何故か今だけは気に入った物を抱き締めたいなって薄ぼんやりと思うんですよ。

そうされたら満たされる訳でもないのに。自分の異質さに気づくだけなのに。


私が今少し優れていたら、人間として真っ当なら、こんなに苦しむことも無くて、受け入れてくれる人も居たのかなって。

そう思ってんのかな。


今まで散々、受け入れを拒んで来たのにね。

男女問わず、気を許す許さないの話じゃないんですよ。

基本的に『触る』『触られる』の選択権がない。触るのは、そうしないと空気が大きくズレ込むときだけ。

それでも相当な度胸がいるというか。

接触恐怖症ってそういうもの。


それでも相手からしたら、

『俺を、私を、受け入れてくれないんだな』

『抱き締め返さないのは、性交渉しないのは、人としてどうなの?』

って言われて、傷つき、傷付けてしまうんだろうな。


論外なことよりも、大切なことを相手に渡しているのにね。


相当参っていたらしい。

接触恐怖症って、抱き締められても、抱き締め返せないのは、私にとっての最大のコンプレックスで、でも絶対に改善出来ないところだから。


改善しようとすると、多分自殺しようとするから。

無理に毎日ハグしたら、多分途中で限界迎えて別れるし、性交渉に飛んだら多分病むな。本当に自殺するな。

触れられた顎下を掻き毟った、あの時を忘れない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

【プロットタイプ】優しい嘘寄りマシだろ? 秋暁秋季 @Syuugyou-suki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ