第3話 理由なき社内いじめ
お局のいびりが始まった時期を記憶を辿れば、前にいびり倒していた同僚が辞めた1月頃だ。
その少し前に、私はその同僚からは直接ではないものの、小さくSOSを受けていた。
しかし、巻き込まれたくなかった私はそれを受け取らない選択をした。
自分もそうなることに気づかずに。
気づいた頃には逃げ道などなかった、お局は私が帰る頃に私を呼び出しアドバイスという名のパワハラを上司の前でやる。
それだけではない。
私が触ったところを見せつけるように念入りにアルコール消毒をして拭いていた。
若い男性社員が持ったあとの社内電話は素手で平然と触れて気持ち悪いと心から感じた。
生理的に無理と感じた極めつけはこれだった。
今年の春、私が連れてきた新人の男性社員への態度だ。
彼はイケメンと言うより人なっつこい感じのする青年だ。
彼の全身を舐めまわすように見ながら、お局は熱烈なアピール。
彼の紹介をしようとする私を物理的に退け、酷い香水の匂いを彼に巻き付ける。
それに対してもニコニコと対応する彼に対し、「可愛いわね、うちの息子にしていいかしら」と平気で口にした。
彼に平然とセクハラをする態度に引いた。
その後の展開は簡単だ。
お局は自分の仕事を全て私に回してきた、彼といる時間を増やすためだ。
さらに言えば、いつの間にか彼の研修を行う仕事は全てお局が行うことが決まった。 上司に理由を聞くと、私のしている仕事が多いため『私から』、彼女に彼の研修を依頼したと回答を得た。
名誉のために、私はお局には頼んでいないことを伝えた。 が、お局の決定が覆ることはなく、私はお局の仕事を肩代わりすることとなった。
何故、この心底気持ち悪い生物が私の会社にいるのか。
実は彼女、社長が直接雇用したお気に入りで副社長代理という肩書きを持つ。
故に誰も文句を言えない、彼女を注意すればその場からパワハラが始まる。
ただ私は何もしてなかった、彼女に何もしなかったし、飲み会の席以外には関わりもなかった。
玩具が無くなったお局の玩具に『選ばれた』、ただそれだけだ。
いびりが始まって1ヶ月後、私は転職サイトに登録し別職種での転職を目指すことにした。
理由は二度とお局に会わないためだ。
お局に会わない職種であればなんでもいい、そんな気持ちで私は今いる。
私は朝から夜まで仕事をし、帰る前に会社説明会の為に話を聞きに行き、正午が近い時間に帰宅して寝る。
朝はごはんを食べてシャワーを浴び、髪を乾かしながら着替えて仕事へ向かう。
そんな生活を続けた丸3ヶ月後の今日、限界が来た。
次の更新予定
喜雨 篁 しいら @T_shira
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