第7章 初めての告白(中編)
翌日、教室に入ると、心の奥で昨日の告白の余韻がまだ残っていた。友達の視線が少し違って感じられ、胸の奥がざわつく。
「普通に振る舞わなきゃ……」
小さくつぶやき、ノートに視線を落とす。だが、心臓は早鐘のように打ち、呼吸は浅くなる。
友達の反応
昼休み、告白した友達が近づいてきた。
「昨日の話……大丈夫、ちゃんと秘密にしておくから」
優しい笑顔に、紗良の胸は少しだけ軽くなる。
「ありがとう……」
声は震えたが、心の中でわずかな安心が広がる。しかし、その安堵は長くは続かなかった。
「でも……もし誰かにばれたら」
胸の奥で不安が再び膨らむ。二つの世界を生きる少女にとって、信頼は喜びであると同時に危険でもあった。
学校での緊張
放課後、帰り道で友達と話すものの、心のどこかで緊張が張り詰める。
「本当に大丈夫かな……」
小さくつぶやき、背中を丸める。噂や疑念はまだ消えていない。
街の雑踏の中で視線を感じ、振り返るが誰もいない。それでも心の不安は消えない。告白という一歩を踏み出したことで、心は軽くなると同時に、責任と恐怖も増していた。
家での整理
家に着くと、制服を脱ぎ捨て、撮影用の衣装に着替える。鏡の前で神谷颯の完璧な笑顔を作り、肩の力を抜く。
「……よし、切り替え完了」
深呼吸し、心を落ち着ける。学校での緊張は一瞬で消えるが、胸の奥にはまだ焦燥と不安が残る。
「これで……少しは楽になったかな」
鏡の中の自分に問いかける。告白は第一歩に過ぎない――未来への戦いは、まだ続いていた。
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