うれしいよ!メッチャうれしい!

 ついに、怜くんの誕生日&結婚記念日の当日!

 ダブルでお祝いってことで、ウチは朝からテンションMAXだった♡


 夕飯のあと、リビングでくつろいでる怜くんに、

「怜くーん、誕生日プレゼントね♡」

 って、まずは表向きのやつ──セミオーダーのワイシャツの箱を渡した。


 怜くん、目をキラキラさせて受け取って、

「ありがとう、美咲ちゃん! 開けていい?」

 ってニコニコしながらリボンを解く。


 中から出てきたワイシャツを見て、

「わあ、めっちゃカッコいい! サイズもピッタリっぽいし……ほんとにありがとう!」

 って素直に喜んでくれて、ウチは表面上は「よかったー♡」って笑顔作ってるけど、内心はニヤニヤが止まらない!


 だって、本当のプレゼントは、まだこれからなんだもん♡


 怜くんがワイシャツを胸に当てて鏡の前でポーズ取ってる姿見てたら、

「ねえ、これ今着てみていい?」

 って聞いてきた!


 んー、待ってたよ、その言葉! ウチのチャンス到来!


「うん、着てみて♡ ……でもさ、その前に、もう一コ、着てほしいものがあるんだー」

 って、クローゼットの奥に隠してた紙袋を取り出して、怜くんに手渡した。


 怜くん、「え? まだあるの?」って、またうれしそうな顔で受け取って、「なになにー?」ってニコニコしながらリボンを解き始める。

 もうウチのニヤニヤは完全にMAX!

 心臓バクバクしすぎてヤバい♡


 でも、包みを開けて、白いレースのブラとTバックのショーツが出てきた瞬間、怜くん、ピタッと動き止まった。

 数秒固まって、それからじわじわと顔が真っ赤に染まっていくの。


「え? ……これ? どゆこと??」

 って、声がうわずってて、目が泳いでる姿が、もう最高にカワイイ!


 ウチは、ニヤニヤを抑えきれずに、

「もちろん、怜くんのだよ?」

 って軽く言ったら、怜くん、

「これを……ボクに着ろってこと?」

 って、信じられないって顔で聞き返してきた。


「そだよー♡ 怜くんにめっちゃ似合うと思って、がんばって選んだんだから!」

 ってウチが言うと、怜くん、

「ムリ! いくら美咲ちゃんの頼みでも、これはムリだから!!」

 って、めずらしくハッキリ拒否してきた。

 でも、そのあわてた声と赤い耳が、またウチのを押しまくり♡


「どうしても……ダメ?」

 って、ウチはわざと少し涙目になりながら、伏し目がちで言ってみた。

 怜くん、明らかに動揺どうようして、

「そ、そんな顔しても、ムリなものはムリだから……!」

 って言いながらも、声が弱くなってる。


 ここでウチ、しくしくと泣き出す演技開始!

「うぅ……怜くんに似合うと思って、一生懸命選んだのに……」

 って、肩を震わせながら涙をポロポロ(もちろん偽物だけど♡)。


 そしたら怜くん、

「わ? え? 待って、美咲ちゃん!?」

 って、言葉に詰まって、あからさまにあわててる。

 もうウチの中で「これはイケる!」って確信した♡


「怜くんに、とっても似合うと思って……がんばって選んだんだけどな……」

 って言いながら、そっと怜くんの手に触れてみたら、

 怜くん、

「泣かないで、美咲ちゃん……そこまで真剣に考えてくれてたなんて、ボク、分かってなかった……ごめん」

 って、優しい声で言ってきた。


 ウチ、ぱっと泣き止んで、

「じゃあ、着てくれるよね?♡」

 って上目うわめづかいで聞いてみたら、

「いや、それは……」

 ってまだ逃げようとするから、

「……ダメ、なの?」

 って、また涙目になってみた。


 怜くん、完全にあきらめたって顔で、

「わ、分かったよ……着るよ……」

 って、小さな声で言った。


 でもさー、ウチ、泣く演技までのに、怜くんの態度が、ぜんっぜん乗り気じゃなさそうで、ちょっと、カッチーンって来ちゃってた♡

 だから、

「ほんとは、イヤなんだよね? ゴメンね、ウチ、ワガママ言って……」

 って、またしくしく泣き出した(もちろん、演技第二弾)。


 そんなウチの様子を見た怜くん、完全にパニック!

「ち、違うよ! うれしいよ! メッチャうれしい! わー、楽しみー!」

 って、少し棒読み気味だけど必死にフォローしてきて、ウチは心の中で「まあ、このへんで? 許してやる??」って思って、パッと笑顔に戻った。


「じゃあ、今、着てみて?」

 って、怜くんにグッとせまってあげた。


 そしたら、まだ怜くん、

「い、今?」

 って、顔を真っ赤にしたまま逃げ腰になってるの。


 もうウチ、ニヤニヤが止まらなくて、

「だって今、着替えてくれないと……今日、結婚記念日じゃん?」

 って言いながら、ぐーっと距離を詰めてあげた♡


 でも怜くん、なんで? って顔になって、

「結婚記念日と、なんの関係が……?」

 って聞き返してきたんだけどー。


 ふふーん、そんな常識、ウチには通用しないんだよねー。

 だからウチ、怜くんの目をじーっと見つめながら、

「今、ここで着て、見せてくれるのが、ウチの幸せなんだよ? ウチのために、幸せな結婚記念日に、して?」

 って、とどめの一撃を、甘ーくささやいてあげた♡


 んで、怜くん、

「え? ここで、って、言った……?」

 って、声が裏返っちゃってて、目が泳ぎまくり。

 もう最高にカワイイ!


 でもー、怜くんが最高にカワイイのと、ウチの楽しみとは別!

 だからー、ここから怜くんを、さらに追い詰めてあげるんだ♡

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