第6話』似たもの同士



***


**小説『サスティナブルEmotion』似たもの同士**


腰を抜かして床にへたり込んだ私たちに、篠原先生は苦笑しながら手を差し伸べてくれた。

その手を取りながら、私は恐る恐る尋ねた。


「あの……先生が、なんで私たちの動画を?」


先生は、照れくさそうに頬をかいた。


「いや、YouTubeのおすすめに出てきたサムネイルを見てさ。なんか見た目が似ているな、と思ってクリックしたのがきっかけなの」


「え? 似てる?」


私がきょとんとしていると、横にいた詩織がハッとした顔をして、私と先生を交互に見つめ始めた。


「あ……!」


私のショートカット。

先生の黒髪ショートカット。


私のちょっとボーイッシュな雰囲気。

先生の「僕」という一人称と、凛としたパンツスタイル。


詩織の視線が、私と先生の間をものすごいスピードで往復する。


「……似てる。超似てる!」


詩織はいきなりお腹を抱えて大爆笑し始めた。


「あははは! 確かに! 絵里奈と先生、並ぶと姉妹みたい! いや、兄弟!? だから絵里奈、一目惚れしたんじゃないの~? 自分大好きだもんね!」


「ちょっと詩織! うるさい!」


私が真っ赤になって抗議すると、先生も「ふふっ」と肩を揺らして笑った。


「他人とは思えなくてさ。つい、親近感が湧いちゃって」


憧れの作家さんと私が似ている?

そんな夢みたいな偶然に、私の心臓はさっきとは違うリズムで高鳴り始めていた。


(続く)


***


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