第2話 固有スキル
鑑定結果は―――
「は?なにこれ?」
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スキル 【鑑定】 【アイテムボックス】
固有スキル 【
魔法適正 Z
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俺の鑑定結果を見ていた魔法使い達がざわざわと騒ぎ出す。
「こ、これは⋯⋯」
「固有スキル⋯⋯【
「魔法適正⋯⋯Z⋯⋯」
俺の鑑定結果を見ていない召喚者達が言う。
「次私やるー」
「その次俺な〜」
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スキル 【鑑定】 【アイテムボックス】
固有スキル 【
魔法適正 A
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「おお!」
「
「魔法適正もAだ!」
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スキル 【鑑定】 【アイテムボックス】
固有スキル 【
魔法適正 A
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「こちらも素晴らしい!」
「固有スキルの名前はちょっと変だが、魔法適正は聖女様に続いてAだ!」
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結局、魔法適正がZなのは、俺だけだった。あとから聞いた話によると、魔法適正Zは魔法が使えないという判定だった様だ。
「鑑定は、これで終了でございます。鑑定結果はこちらになります。」
国王が魔法を使って召喚者全員の鑑定結果を表示した。
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スキル 【鑑定】 【アイテムボックス】
固有スキル 【
魔法適正 B+
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スキル 【鑑定】 【アイテムボックス】
固有スキル 【
魔法適正 A
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スキル 【鑑定】 【アイテムボックス】
固有スキル 【
魔法適正 A
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こんな感じで、召喚者全員の鑑定結果が表示された。
当然俺の鑑定結果も表示され、俺の魔法適正Zというのも召喚者全員に知られてしまった。
「なにこれww 魔法適正Z?」
「魔法適正Zって魔法が使えないって事らしいよ?」
「こんな奴が俺らと同じ勇者として召喚されたのか?」
召喚者達は俺をバカにした。
あれ?チートスキル手に入れる予定だったのに、なんか悪い方向に進んでね?アニメとかだと、この後多分⋯⋯
「勇者様が魔法を使えないだと!?」
「ありえない!」
「おそらくは勇者召喚に巻き込まれた一般人だろう」
「勇者でもない一般人を召喚に巻き込んでしまったと他国に知られれば、責任を追及されるぞ!」
嫌な予感⋯⋯
「その男を捕らえろ!!」
魔法使い達が魔法を使って俺を拘束した。そのまま俺は馬車に乗せられ、数時間移動した。
「この森に置いていけ!」
ボトッ
はい、捨てられました。馬車行っちゃったし。てかどこだよここ。
俺は周りを見渡す。見た感じ、普通の森のようだ。太陽の光が葉の隙間から差し込んできている。
⋯⋯⋯⋯⋯どうしよう。この状況。
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