昭和なお正月であけましておめでとうございます

佳尾るるる

第1話 夢じゃないみたい 茜ちゃんがいる おじいさんもおばあさんもいる だけどぼくは女の子よりになってしまった

 おはようのちゅうで起こされたぼく。つねってみても感覚がある、窓を開けたら異世界じゃない、部屋はこの間まで使ってた部屋だけど、おじいさんが建てた家は区画整理でマンションになってそこを買って住んでいた。だけどこの家2階建てみたい。


 おそるおそるパジャマのまま顔をトイレに行くと


 「ないっなんで?」


 そうおへその下をみたらアレがない・・・・どうやらぼく女の子になってしまったようだ


 あぁぁめんどくさいなぁトイレ座らないと出来ないのか、それに茜ちゃんスカートとか勧めてきそうで・・・・・


 顔を洗って下に降りると、おじいさん?おばあさん?らしき人だけど、あの頃よりずっと若々しい、少し前のぼくよりも。


 そしておじいさん


「おぉ葵、起きたのか?昨日は楽しかったか?」


「葵ちゃんおはよう。ご飯にするわね。まぁ可愛らしくなって、ますます女の子ね」


っておばあさん。


 朝ごはんは佃煮、漬物、しらすおろし、文化サバ、大根の味噌汁とこちらは昭和なまま。久しぶりだなぁこんなに暖かくておかずが多い朝ごはん食べるの。


 食べだすと茜ちゃん


 「お母さん今日は葵ちゃんが好きなのだね」


 えっお母さん?つづけておばあさん


「葵ちゃん戻って来るから、朝はもちろん、夜も好きなのにしないとね」


「葵、実は茜はうちの養女になってるんだ。誕生日は茜のほうが先だからお姉ちゃんな」


えっ何をいきなり?それに茜ちゃんがお姉ちゃんだなんて。ぼくは弟?少し渋い顔になったみたいですかさず茜ちゃん


「弟くんいやなの?なら妹ちゃんね❤」


余計嫌だ。そしたらおじいさん


「茜、よしておけよ。葵はまだ来たてで状況が掴めてないし、妹ちゃんはよしたほうがいい」


そう言ってその場はまぁ・・・・


 これからぼくは小学生に戻るみたいだけど、今日は12月25日で冬休み期間。なので時間がある、その前に着替えないと。


 すると茜ちゃん何やら持ってくる。


「葵ちゃん、今日からこれ着てね」


と言って渡されたのは、白か水色の女の子用の下着一式。


「やばいよぉこれ。ぼく女装趣味ないよ」


すると茜ちゃん


「もうなっちゃったんだから、それに女の子用のほうが着心地いいよ」


そう言われて、例によって渋々着るけど、変な想像は止めておこう。


 で今度は着る服がない、幸いアバター服のデニムショートパンツがあったから、ボトムはいいとして、トップはどうしよう?そこになんか異世界物に出てくる空間モニターが現れ


【氏名】 川越 葵

【年齢】 10歳

【性別】 不詳


【特殊スキル】 どこでも通販 どの時代どの場所でも通販利用可。注文品は即到着


 どこでも通販?なんだと思ってモニターの下をタップ、すると通販サイトが現れ服を探してみる。そこで水色とピンクのパーカーを各1、厚手のスタジャン1、黒のニーソックス1、ロングスリーブTシャツ1をカートに入れ、決済は携帯払い。未成年でも使えるようだ。


 決済完了後1分で品物が到着。この間川瀧で買ったマフラー、タイツ、ショーパン、ロンT、水色のパーカー、スタジャンの順で着てみる、しかしショーパンの丈と股上が短くてタイツのウエストが丸出し、ロンTでしっかりと隠さないと。


 そしてもう一度下に降りてみんな見みせると


 なんか茜ちゃん微妙な顔、おばあさんは


「やっぱ半ズボンね、昔から好きだったもんね。下も暖かくしているから大丈夫ね」


「これ半ズボンじゃないよ。ショーパンっていうんだ。今の時代男の子はこういうの履かないよ」


そして茜ちゃんに


「ピンクのパーカーあげるね、ぼくとおそろい。昨日の髪飾りのお礼だよ」


「ありがとう」


と言って昨日の髪飾りを付けてくれた


そしておじいさん


「おしゃれしてどこか行くのか?」


「天気がいいから、お散歩してくる。カメラとスケッチブック持ってね」


「気をつけていってこいよ」


 そう言われてぼくは一人で家を出た。


「さぁどこにしょうかな?」


と思案しながら駅に向かうぼく。駅に近づくにつれ、またなんかぼく見られてるみたい、で


「女の子って大変なんだなぁ。男の人に色目使われたり、だからキモいとか思うのかなぁ」


って女の子が気に入らない人間に対する嫌悪感も少しは理解できたかな?


 駅に着いたけど、まだ行く場所が決まってない。考えながら姿見で自分を見ると、やっぱ腰からおしりのあたりが女の子っぽい、それと鎖骨の下も微妙に膨らんでいるし、髪もミデアムくらいの長さでボサボサ。どうにかしないと・・・


 いつもは河川敷を自転車で上流、下流と移動しているけど、今日はこどもの園に行ってみよう。


 家と家の間をぬうように走る電車は大きな河原の駅に着く。ここにも昔遊園地があった。乗り換えると丘陵やきれいな街並みを抜け、もう一度今度は2両の短い電車に乗り、山が迫ると終点、こどもの園。ここは遊園地っていうか、公園なんだけど、入口から手作り感と昭和レトロ感が昨日の丸中屋みたい。


 早速ぼくは自転車を借りて場内一周。だけど、冬だから、草花はお休み中。なので建物や大きな遊具を撮ったりスケッチした。


 庭園では大人たちが休んで風景や子供たちを眺めたり、見守ったり、子供たちは走り回ったり、遊具に登ったり、大きなすべり台で滑ったり。スケートリンクは転んだり、スラスラ滑る人それぞれ。


 そろそろお昼。ここの食堂はステンレスのお皿や紙ナプキンに包まれたカラトリーが昨日の丸中屋の大食堂みたい。ぼくはここで牛乳ラーメンを注文。牛乳のスープは結構美味しい。自分でも牛乳、西京味噌で魚介類と野菜を煮込むし。


 食べ終わったらもう一度場内一周。今度は遊具広場で小さい子たちと遊んだけど、その親御さんに


「よかったねぇ。おねえさんと一緒で」


って。ぼくは一応男の子だけど・・・・


 動き回って今度はおやつタイム。名物の牛乳とポテトフライ。オレンジのしましま容器が健在だった。それを食べながら、撮った写真のチェック。さっきの子たちのショットは親御さんのスマホに移したけど、デフォルメしてイラストなら使ってもいいって言ってくれた。可愛らしい子たちだったから。


 そうして15時頃になり、お土産に牛乳関連を買ってぼくはここをあとにした。


 久しぶりだったなぁ。こどもの園。ここもみんなでよく来ていた、デパートほどのおめかしではなかったけど、雰囲気がほぼそのままでこじんまりとしているけど、草木や風景の表情は多彩でいつ来ても、どんな世代の人が来ても楽しい。今度はみんなで来よう。


 帰りの電車でもぼくジロジロ見られている。髪がボサボサだからかなぁ?ちょっと赤みが強くいラクダ色のタイツのせいかなぁ?この間のストッキングより暖かくていいけど、今のタイツって黒が多いもんなぁ。


 金輪際ぼくは人をジロジロ見るのはよそうかな。そう思いながら家の最寄り駅に着きそう。今日は悲しくない。だってお別れはないから。



 最後までお読みいただきありがとうございます。今後が気になる方は【★評価】や【フォロー】**で応援いただけると、とても励みになります

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

昭和なお正月であけましておめでとうございます 佳尾るるる @kaworu_

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画