第7章|朝焼けの決断(前編)

薄明かりの空が、ゆっくりと朝焼けに染まっていく。

陽菜はベッドの上で目を覚まし、窓の外に広がるオレンジ色の空を見つめた。胸の奥に、昨夜の桜並木での出来事が蘇る。

「よし……今日から、新しい一歩を踏み出すんだ」

小さくつぶやき、深呼吸をする。進学の書類を机に置き、手元を整える。期待と不安が混ざり合い、胸が高鳴った。


一方、海翔も朝の光の中で目を覚ました。カーテン越しに差し込む日差しが、部屋を温かく照らす。

「俺も……頑張らなきゃな」

決意を胸に、スニーカーを履く手に力を込める。昨日、陽菜と交わした言葉が、背中を押してくれる。


莉奈はカフェのアルバイトの準備をしながら、鏡に映る自分の顔を見つめる。

「新しい環境でも、私らしくいよう」

小さく笑みを浮かべ、今日から始まる日々に向けて気持ちを引き締めた。


蓮は図書館で開いたノートを片付け、春休み最後の計画を確認していた。

「人と違う道でも、自分を信じる」

静かにそう決め、目を閉じて深呼吸する。胸の奥の不安はまだ残っているが、確かな覚悟が芽生えていた。


奏は朝の公園を散歩していた。桜の枝が朝日に透けて輝く。

「今日から、少しずつ変わっていくんだ」

柔らかくつぶやき、ゆっくりと歩く。心の奥で、小さな勇気がふくらんでいく。


昼近く、陽菜は友人たちに電話をかける。

「みんな、もう朝の準備はできた?」

「うん、準備万端!」

声にはそれぞれの決意と緊張が混ざる。離れていても、互いの存在が支えになっていることを感じる。


陽菜は窓の外の朝焼けを見上げる。オレンジ色から淡いピンクへと変わる空は、昨日の桜並木と重なる。

「怖いけど……進まなきゃ」

小さくつぶやき、背筋を伸ばす。胸の奥に芽生えた希望が、今日という一日の一歩を支えていた。

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