④回りくどいと言われたら?~「という」編~

 Q:先生、「文章が回りくどい」って言われちゃいました😭 どこが悪いんでしょうか?


 A:あー、それね。もしかして「~という」って表現、よく使ってない? 接続詞と並んで、気を付けないとくどくなっちゃうよ。





 Q:「~という」って、そんなにダメなんですか?🤔


 A:ダメじゃないけど、癖になっている人がとても多いね😅 なんでもかんでも「~という」でまとめられるから、自然な文法を無視しがちになるんだよ。文章関係の仕事をすると、「直してください」って真っ先に指摘される表現の一つだね。





 Q:そうなんですね。具体的にどんな感じで使っちゃダメなんですか?


 A:例を見せるね😳



【校閲前】

「先生、お腹が痛いんです」という声を、僕は震えながら発した。椎名先生が振り返った瞬間に、甘い香りが漂ってきたという感覚があった。白衣の下で強調される豊かな胸元に、僕は動揺を隠せない。

 白衣のポケットから体温計を取り出しながら、先生が僕に近づいてきた。身を屈めた瞬間、ほのかに覗く谷間に目が奪われるという状態になり、慌てて視線を逸らした。頬が熱くなるという感覚が襲ってきた。

「どれどれ、お熱を測ってみましょうね」という優しい声で話しかけられ、緊張で体が強張る。先生の長い黒髪が揺れるという光景に、心臓が早鐘を打つ。







 Q:大人っぽい雰囲気があってイイですね!💪 保健室の先生サイコー!


 A:そこじゃないよ😅 「~という」がくどくない?





 Q:言われてみれば!


 A:一つ一つ無くしていこう👇


「という声を発した」→「震える声で呟いた」

「という感覚があった」→削除

「という状態になり」→削除

「という感覚が襲ってきた」→「のを感じた」

「という優しい声」→「優しい声」

「という光景に」→「姿に」





 書き直すとこうなるよ✨



【校閲後】

「先生、お腹が痛いんです」

 震える声で僕は呟いた。椎名先生が振り返り、甘い香りが漂ってくる。白衣の下で強調される豊かな胸元に、僕は動揺を隠せない。

 白衣のポケットから体温計を取り出し、先生が僕に近づいてきた。身を屈めた瞬間、ほのかに覗く谷間に目を奪われ、慌てて視線を逸らした。

「どれどれ、お熱を測ってみましょうね」

 優しい声で話しかけられ、緊張で体が強張る。先生の長い黒髪が揺れる姿に、心臓が早鐘を打った。



 さっきよりずっと読みやすくなったでしょ?😊





 Q:本当だ! すっきりしてます✨


 A:「~という」は便利だけど、多用すると回りくどくなるってことを覚えておいてね。





 Q:「~という」の仲間で、他に気をつけるべき表現ってありますか?


 A:「~のよう」っていう表現も過多になっている人がいるかな。これも多用すると文法が乱れちゃう、いたずらっ子なんだよね😅 「~という」と同じように、削除か言い換えで対処できるから、練習してみるといいよ!





 __________

 例題:

 次の文章はどう書き直せばいいでしょうか?🤔



【問題1】

 椎名先生は困ったような感じだった。僕の微熱を心配しているような様子で、額に手を当ててくれた。


【問題2】

 僕は目を閉じた。先生との距離はわずか三センチ。やばい! 唇同士が重なるような感覚を覚える。先生の熱い吐息が耳にかかるという状態に、僕はくるりと後ろを向いた。「なにしてるの?」振り返った先には、同級生の安藤というシチュエーションだ。





 __________

 解答:


【解答1】

 椎名先生の困った顔も可愛い。僕の微熱を心配し、額に手を当ててくれる。


(ポイント)

「困ったような感じ」→「困った顔も可愛い」

「心配しているような様子」→「心配し」と簡潔に



【解答2】

 僕は目を閉じた。先生との距離はわずか三センチ。やばい! 唇同士が重なってしまう! 先生の熱い吐息に、僕はくるりと後を向いた。「なにしてるの?」振り返った先は、同級生の安藤だった。


(ポイント)

「重なるような感覚を覚える」→「重なってしまう」と直接的に

「という状態に」→削除

「というシチュエーションだ」→「だった」と簡潔に




「~という」と「~のよう」は必要だけど、多すぎると読みにくい。自分の癖を見つけるのも新しい発見だよ。ぜひやってみてね。😊📖

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プロの編集さんに聞いてみた~文章を校閲・推敲するときのポイント15選~ 冬野トモ @huyunotomo

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