詩『病めるときも健やかなるときも』

音雪香林

第1話 病めるときも健やかなるときも

君が僕を信じてくれるから

君を守らなければと思うから


僕は強くれた。


だからこそ、僕の判断の間違いのせいで君が損なわれそうになったとき

怖くなった。


君がいなければ生きていられない。

君の存在に生かされている。


それが僕だ。

実のところ、守るなんて言いながら君より僕のほうが弱い。


露呈した事実に君が幻滅して離れていくのではと心臓が冷えたのに

君は間違いなんてどうでもいい

変わらず信じ続けると微笑んでくれた。


たちまちに冷えていた心臓に熱が灯る。

ああ、かなわないな。

君はどこまで深く僕を愛してくれているんだろう。


その気持ちに応えないほど僕も意気地なしじゃない。

行こう、共に靄に包まれ見通せない未来という迷路へ。




おわり

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詩『病めるときも健やかなるときも』 音雪香林 @yukinokaori

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