第3話「森林にて剣を盗む」

 村の近く、とはいってもそこそこ歩かなければいけないけど、森がある。何か手に入れて質屋で売ろうと森に行くことにした。聞くところによると森には盗賊がいるらしい。気を付けなければ。当面の目標はお金だ。大きな目標は冒険者ギルドのある大きな街に行くことだ。やっぱし一人はキツいので仲間も欲しい。


 森に着いた。日が暮れかかっている。それもそうだ、だって起きたのは昼過ぎだもの。昼ごはんにパン一個食べたきりなので少し腹も減っている。獣と猛禽類の気配がするが勇気を振り絞って入ってみる。暗い、怖い、逃げ出したい。でもここまで来たからには何か手に入れなくっちゃ。


 森を少し進むと何故か明かりが見えた。誰かの話し声もする。息を殺して近づいてみると盗賊の野営地らしい。五人ほどの悪人面の男と二人ほどの剣をもった女、男女混合の盗賊団、絶対強いじゃん!もっと近づいて盗み聞きしてみよう。


「やっぱり場所変えねえか?お頭」


「馬鹿言ってんじゃねえ!ここ以外にどこ行こうってんだ!」


「そうだそうだ!あの村から爪弾きにされたお礼参りもまだできちゃいない!」


「ったくひでえ話だよな、ちょいと可愛い姉ちゃんに手ェ出しただけじゃねえか」


「馬鹿!だからって村長の奥さんを選ぶ馬鹿がいるかってんだ!」


「まあまあ、みんな似たようなものじゃないか」


「おめえと一緒にすんな!」


 どうやらただの与太話のようだ。しっかしどうしようもない連中ってのはよく分かった。おや?彼らの顔をよく見てみると酒場の依頼ボードに貼りだされてた指名手配書の連中にそっくりじゃないか?となれば選択肢は一つ!彼らの首をあげて一攫千金しちゃうしかないのでは?


「もう今日は寝て明日に備えよう」


 ほら!盗賊だってこう言ってるし、寝てる好きに寝首を掻いてしまおう!ステルスキルって奴さ。


 ―――深夜、丑三つ時になった多分。盗賊が寝静まってから少し経った。そろりそろりと彼らの野営地に近づいて地面に落ちている剣を拾う。そして先ほどお頭と呼ばれていた男に近づいて心臓を…。


「誰だ!」


「ひっ!」


 盗賊の頭が急に叫ぶ!思わず小さく悲鳴を上げてそこに固まってしまった。殺される!と覚悟したが、頭は寝返りをうってまた寝息を立て始めた。どうやら寝言だったようだ。びっくりした~。気を取り直して今度こそ心臓を、…突く!


「グェ!」


 と間抜けな声を立てて頭は死んだ。随分あっけないものである。殺した後、周りを見て他の者が起きてないか確認した後首を切った。袋は持ってきてないので髪を摑んで持ち帰るしかないだろう。後から復讐されないために他のも心臓を刺していって皆殺しにした。そして彼らの持ち物を漁ってみる。ちょうどデカい袋があったから彼らの首を入れて持って帰ることにしよう。あと木の実が入った小袋を腰に縛り付けて七振りの剣と三本の短刀は縄で纏めて引きずっていくことにした。大収穫だ!私は荷物をまとめて帰路についた。

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転生した先で最強になれないようなので手段を選んでられません 猫又大帝 @molavia

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