『九人の食卓』登場人物紹介

『九人の食卓』登場人物紹介


◆ 源次郎(げんじろう)|75歳


元大工・家の建て主


頑固で口が悪く、昔のやり方に誇りを持つ昭和の職人。

自分が建てたこの家が「正解」だったと信じているが、実は老いを誰よりも恐れている。


耳が遠く、テレビの音量が大きい


子どもに対しては不器用だが根は優しい


「俺の代で終わりでいい」と言いながら、手放せていない


物語上の役割

👉 「継ぐ者」から「渡す者」へ変わっていく存在

最終的に“家”そのものではなく、技術と哲学を次世代に託す人物。


◆ 芳江(よしえ)|75歳


源次郎の妻・静かな観察者


おっとりしていて口数は少ないが、家族全員をよく見ている。

感情を爆発させることはなく、要所で一言だけ放つ言葉が重い。


朝食は必ず漬物とお茶


誰の味方にも見えるし、誰の味方でもない


家族の「流れ」を読む力がある


物語上の役割

👉 家族の“重心”

第6話以降、「やってあげる母」から「任せる母」へ価値観を転換させるキーパーソン。


◆ 慎一(しんいち)|52歳


源次郎の息子・中間管理職


会社でも家庭でも板挟み。

争いを避けるために黙る癖がついているが、内面では疲弊している。


朝は誰よりも早く出勤


冗談で本音を隠すタイプ


子どもにも親にも強く出られない


物語上の役割

👉 「支える側」から「弱音を見せる父」へ

第3話で大介と並び、世代を越えた父親像を提示する。


◆ 恵美(えみ)|52歳


慎一の妻・家の司令塔


家事・段取り・感情の処理まで一手に担ってきた存在。

「回っている=自分が頑張っている」ことに、長く気づかれなかった。


家族全員の予定を把握している


感情より実務を優先する癖


休むことに罪悪感を持つ


物語上の役割

👉 家族の無意識の依存先

第6話のストライキは、この家が変わるための起爆剤。


◆ 大介(だいすけ)|29歳


恵美の息子・IT系在宅勤務


実家に戻ってきた“若い世代の代表”。

柔らかいが優柔不断で、境界線を引くのが苦手。


在宅勤務だが集中できない


家族に気を遣いすぎる


DIYが得意(父と祖父の影響)


物語上の役割

👉 「居場所を探す人」から「居場所を作る人」へ

第9・10話で家と食卓を再定義する継承者。


◆ 真央(まお)|29歳


大介の妻・看護師(育休明け)


プロとしては有能だが、大家族の中では常に“よそ者感”を抱えている。

我慢強いが、限界を越えると静かに折れるタイプ。


夜勤明けの体力消耗


自分の時間がほとんどない


子どもを守る意識が強い


物語上の役割

👉 「外から来た視点」

この家の歪みや過密さを、最初に身体で感じる人物。


◆ 太一(たいち)|6歳


長男・観察する子


一番上の子として、空気を読むのが早い。

大人の顔色を気にしてしまうところがある。


我慢強い


本当は甘えたい


言葉選びが大人びている


役割

👉 「家族の緊張」を映す鏡


◆ 次郎(じろう)|4歳


次男・衝動のかたまり


感情がすぐ行動に出る。

叱られ役だが、場をかき回すことで空気を変える存在。


すぐ泣く、すぐ怒る


甘え上手


失敗が多い


役割

👉 混乱の象徴だが、生命力そのもの


◆ 花(はな)|2歳


長女・最年少


言葉は少ないが、行動がすべてを動かす。

無意識に家族を救う存在。


抱っこ要求多め


直感で動く


迷子の源次郎を導く


物語上の役割

👉 未来そのもの

誰も計算しない行動で、家族の方向を示す存在。


補足:この家の主役は「家」そのもの


築30年の木造家屋


きしむ床、足りない椅子


音と匂いが混ざる空間


👉 **登場人物10人目は「家」**です。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る