祝いと呪い、よく似た漢字だが真逆の意味を持つ。
ある田舎村では祝いの場で祝辞を述べてはいけないという奇妙な風習がある。
タイトルでお分かりのように、祝は口に出すと呪となると信じられて来たからだ。
そこで行われた親友の結婚式で、招待客はみんな、祝辞の代わりに罵詈雑言を浴びせかける。
主人公にマイクが回って来た時、彼のとった行動は?その理由は⁈
その理由を知った時、作者の発想力に驚嘆した。
私もこのお題を見た時、同じ“祝”と“呪”をテーマに書いてみようかと考えたが、この作品を超えられないだろう。
上質なホラーをたくさん書かれている仁木さんが大晦日に贈る、とびきりのホラー掌編、おススメです♪
ホラーの名手、仁木一青さんの、「お祝い」お題の短編です。
これはいいですね。これは傑作ですよ。目からウロコが落ちました。このアイデア、センスは抜群です。文章も読みやすく、引き込まれて一気に最後まで読破しました。
「祝い」と「呪い」は、どこがちがうでしょうか。その親友の祝言に呼ばれた主人公は、呼ばれたお客が皆、新郎新婦に罵詈雑言を浴びせる姿に、「本当にやるんだ。。」と驚きます。お祝いを口で伝えると「呪い」になることから、めでたい席では悪口雑言を述べるのが慣習なのです。
だけど。。挨拶の順番が回ってきた主人公はどうするでしょうか?
最後は、なるほどー、そういうことか! と納得しつつ、「新婦はどうした新婦は」と心配してしまうわたくしがおりました。
こののちどうなったか分かりませんが、末永くお幸せを。あ、これ言っちゃいけなかったんだw
これお勧めです。是非どうぞ。