三人目 ガウラ

「ウガァアア・・・、ウガァアア・・・。」

皆様、頭上をご覧ください。先程皆様が拝見した大木と見まがうほどの大男、ガウラくんがゆっくりと歩いております。踏みつぶされることのないように、お気をつけてお進みくださいませ。

「ウガ?アンタ、オッチャンカ?」

おっちゃん、ですか・・・。まあいいでしょう。

「オッチャン、ソイツラハ誰ダ・・・?」

ガウラくん、この方たちはこの地の観光客でございます。どうかそのような、邪魔者を退治するような鋭い目つきで睨まないように。

「ゴメンナサイ。」

ところで、ガウラくん。今日のご予定は?

「近クノ川デ魚ガ大量ニ出現シタカラ、チョット獲ってクルンダ。モシヨカッタラ、アトデ一緒ニ食ベヨウ。」

ええ、是非。君の手料理は魚の風味を損なわぬ味付で美味しいですからね。

「ソレジャ、マタ・・・。」

おお、彼が歩くたびに、ズシン、ズシンという地響きが足元から能店まで響き渡りますね。皆さま、この振動に酔わないようにお気をつけて。


五分も経たぬうちに、彼は行ってしまったようですね。


どうして彼のような大男が生まれたのか、という疑問をお持ちでしょう。しかしながら、私の口からお答えすることは出来ません。なぜなら、自然に発生したということ以外、私は知らぬのです。そう、他の住民でさえも、ね。

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