2人目 封禄桐璃
「・・・お待ちしておりました。シャルラフィッツ公。」
お待たせして申し訳ない、封禄桐璃(ホウロク・トウリ)君。
「ところで、こちらの方々は?」
おっと、紹介が遅れました。彼らは、この地を私と共に回っていただく、観光客の皆様です。
「・・・なるほど。では早速ですが、この木の説明を。俺の背後にあるこの木は、ドゥベルグの木と呼ばれています。深く根を生やし、暖かい時期になると丸く黄色い実がたくさん成る木で、シャルラフィッツの住民たちにとってなじみ深い木と言われています。」
しかし、いつ見ても随分と大きいですね。ぱっと見ただけでも三十メートルはありそうです。封禄君十七人分ぐらいでしょうか。
「ええ、俺の身長は百八十なので、そのぐらいの高さでしょう。」
それにしても、風もないのに元気に揺れていますね、まるで独りでに動いているかのように。まさに木が生きている証でしょうか。
「ん?何処かで地響きでも起きたか?」
ええ、今、ズシンという音が聞こえました。もしかして、彼が目を覚ましたのでしょうか。
「間違いないでしょう。あいつが日の光を浴びようとして、外に出た合図ですね。」
それでは皆様、その音の主の下へ参りましょう。
「・・・くれぐれも、危険そうなものには近づかないように。命の保証はできないので。」
ご忠告、ありがとうございます。では皆様、足元に気をつけて参りましょう。
え、何故彼の名前が、横文字ではないのかって?
この地は、複雑な色が混ざり合っている地であるからです。皆様が住まうトコロと同じように。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます