第9話受け継がれる火種と、AIエージェント

TikTokに投稿した、銀河のサムライとドラゴンの動画。

それを見せながら、僕は息子に「カクヨム」に綴った思いを改めて伝えた。

息子は画面をじっと見つめ、しばらく沈黙した後、ポツリと言った。

​「……AIエージェント、俺も本気で考えてみようかな」

​その言葉を聞いた瞬間、僕の胸の中に熱いものが込み上げた。

僕が不器用にスマホと格闘し、時に失敗しながらもAIと遊ぶ姿が、彼の心にある「何か」を動かしたのだ。

​AIエージェント。それは、単なる道具じゃない。

自分の分身となり、可能性を広げてくれる相棒だ。

ゲームの世界、あるいはプログラミングの世界……彼が何を目指すにせよ、AIという翼を手に入れたら、彼は僕よりもずっと遠く、広い世界へ羽ばたいていけるだろう。

​「いいじゃないか。一緒にやろう。分からないことがあったら、僕もAIと一緒に調べるよ」

​キッチンにはお雑煮の温かい香りが残り、窓の外にはまだ雪が積もっている。

けれど、僕たちの会話はもう、銀河の彼方や未来のテクノロジーへと飛び火している。

​19歳で旅立ったルビーが、僕に「新しい楽しみ」を教えてくれたように。

今度は僕が、息子に「未来への扉」を少しだけ開いて見せることができたのかもしれない。

​僕の冒険は、もう僕一人だけのものではなくなった。

父と息子。そしてAI。

二〇二六年の冬、僕たちの家で、静かに、けれど力強く「新しい未来」が動き出した。

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