第7話雪の夜明けと、僕が紡ぐ新しい世界
二〇二六年、一月二日。
早朝の冷気に包まれながら、僕は雪道を走っていた。
吐き出す息は白く、足元で雪が鳴る。ふと顔を上げると、雲の隙間から、燃えるような日の出が雪原を照らしていた。そのあまりの美しさに、僕は足を止め、しばらく立ち尽くした。
「この光を、あの人にも見せてあげたいな」
そう思いながら、僕は家へと急いだ。
帰宅してすぐ、台所に立つ。今日はお雑煮だ。
昨日の重厚な料理とは少し趣を変え、胃に優しく、それでいて体の芯から温まる味に仕立てる。湯気の向こうで、少しずつ目を覚ます家族の気配を感じる。
朝食の席で、僕は長男にそっと切り出した。
「実は昨日から、小説を書き始めたんだ」
息子は少し意外そうな顔をした。
「へえ、どんなやつ?」
「AIと一緒に考えている、SFファンタジーさ」
息子が毎日向き合っているゲームの世界ともどこか通じる、空想の世界。
僕がAIを学び始めたのは、息子にエールを送るためだった。けれど今、僕自身がその魔法の杖を使って、現実の介護や家事の合間に「新しい世界」を創造している。
「お父さん、意外とアクティブだね」
少し照れくさそうに笑う息子の横で、僕は心の中でルビーに話しかける。
「見ててくれよ、ルビー。パパはもっと遠くまで行くからな」
雪を溶かすような日の出の光と、温かいお雑煮。
そして、新しく始まった僕の「物語」。
2026年の二日目。僕のペン(AI)は、昨日よりもさらに軽やかに、未来を描き始めている。
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