第4話:生徒会長は……


あれから何事もなく無事に学院に到着することができた


校門前までくるとわかるな…


とりあえず、とにかく校舎がデカすぎるっ!!!


この一言に尽きる…。しかも…


「やっぱ、人多いよなぁーー!!」


清政が言った

そうだ…そうなのだ。ここは人が多すぎる

確かに、東京都はここの一校だけだがここまで人が来るとは聞いてない

最近は少子化とか言われていたがここだけ見るとそれを感じさせない雰囲気がある


「やっぱり、大きいわねぇ」

「そうだな」

「あんたはいつも興味ないわねぇ」


俺が適当に返事すると愛奈がジト目で睨んでくる


しょうがないやん!興味はありますよ!!だけど、ここではしゃぐとそこにいる能天気清政と一緒になるんだから…。一緒にはされたくないねっ


「まぁとりあえず、入学式が始まるドームに行くか…」

「そうね」

「おうっ!!」


ここの学院は生徒たちの異能を競い合わせ、各自の異能をコントロールできるようにする目的がある。だから、ドーム型の競技場があるわけだ


それぞれの生徒は卒業後に異能を用いて犯罪を犯すものを取り締まる異能科の警察になる人もいれば異能を使わずに農業や水産業、もちろんそれ以外にも公務員にもなれる。ここは普通科の高校よりも学科が多いからな

それに、異能の使用が許可されているのは一部の人間と学院内の競技場のみである

だから、むやみに使用してもいいってわけじゃない


そんなこんなでそのまま目的地に歩いていると近くからガヤガヤ聞こえてくる

なんか騒がしいなぁ


「おい!!テメェ俺を誰だと思っている?」

「ひっh!!ごめんなさいごめんなさい…」

「ごめんで許されるかよ!!!!」


あらま、トラブルが起きちゃっているね

あれはネクタイの色が赤色だから先輩か…

対して青い色のネクタイの方は女の子である

うーむ、状況から見てカツアゲか有る事無い事言ってダル絡みしているかだな

あ!ちなみに、一年生である俺たちは青ね


「ねぇ、あれやばいよね?」

愛奈がひっそりと耳打ちしてきた

「うーん?どうだろうね?少し様子見しようか」

俺がそう返すと

「おいおい!!流石に助けに行った方がいいだろ⁉︎」

不満げにそう口にする清政


だが、まだだもう少しだ…もう少しであいつは異能を使うはずだ…


「いや、まだだ…ひとまずステイ」

「何でだよ⁉︎」

「いいから見てなさいって」


清政が今にも助けに行きたいのか隣でソワソワしている


「ちっ…舐めやがって!ぶちのめしてやる!!」


男の方が拳を振り上げ、異能のオーラを纏う瞬間を俺は見逃さなかった


今だっ!!


俺はすぐに模倣コピーした異能である【神速カンムル】を使用し、赤いネクタイの先輩へと瞬時に距離を詰め、振り上げた拳を寸前で止めた


「「「「っ⁉︎」」」」


皆が一瞬何が起きたかわかっていなかったが、先輩が止められた拳を払い俺を睨んだ


「テメェ…一年坊か…。何しやがる!」

「それはこちらのセリフだな。この公の場で異能を行使するとは何を考えているんだ。それにあんたの異能は身体強化系だな?」

「なぜわかった⁉︎」

「俺、目は良い方なんだよ」

「チッ…」


心底めんどくさそうに俺を睨みながらその場を離れようとする先輩

悪いがこれ以上は許容の範囲外だ

だが、持っていなかった身体強化系統の異能を模倣コピーできたのは大きな収穫だったな


だが、その瞬間





“ヌルンッ”




っっ⁉︎


今、この瞬間この場の空気が澱んだ


何だ、この異様な気配は……


いや、俺の真後ろにいるな


「喧嘩は良くないよぉ?」


声を聞いた瞬間、俺はすぐに後ろに振り向きながら間合いを【神速カンムル】で取った


「おっ!いい反応だねぇ?もう2秒でも遅かったら僕の刀の錆にしていたところだよ?ふふふ…」


ちっ!なんて威圧だ…

笑顔だが微塵たりとも隙がない…なんてやつだ!

それにあの手に持っている刀は……


「……冗談きついっすね先輩さん?それにその手に持っている刀は確か…」


先輩は外見は銀髪のポニーテールで顔は可愛いというより美人系だ

しかも…ネクタイの色が黒色か…

最高学年の四年じゃねぇかよ!


「おっ?この刀を知っているのかい??

そうさ!!この刀は私の愛刀でね。名はと言ってね。

ちなみに妖刀だよ?」


てことはこの人が最強と呼ばれている生徒会長か…

それにさっきの異質な気配にも納得がいく

その気配の元が妖刀なんだから



「先輩、少し質問いいですか?」


先輩の目が見開いたがすぐに目を細めこちらを値踏みするかのような視線を送ってきた


「へぇ〜、きみ面白いね?この刀が妖刀だと知った人は恐怖で顔を染めるのにきみは多少の驚きはあるが決して恐怖をしていない顔だね。いいね面白い反応をしたきみに免じて質問に答えてあげようではないか」


瞬時にこちらの感情を読み取るか…。観察眼にも優れているな


「ありがとうございます。早速質問なんですが…」


「うんうん!何だい??」


「その刀は手に入れたんですが?」


「ほう……」


先輩の目がさらに細められた


「何んでその質問をしたのかな?」


「単純にその妖刀に興味があるだけですよ……。そう、単純にね」


「うーーーん………」


先輩が少し悩むような動作をし、こちらを見つめ答えた


「親からもらったと言っとくかな?」


ふーん……何か隠しているな?この先輩は


……やはり侮れない


まぁ、これ以上詮索をしても意味がないか…


「わかりました。どうも、質問に答えていただきありがとうございました!」


俺はそう言うと一礼し、入学式に向けて歩き始めた




さて、これからどう動くかな






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一族最後の生き残りである俺の最恐への道 〜一族を陥れた者への天誅を〜 恋するマヨネーズ @abauto

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