第3話 好きな人いる?

友達との飲みから4日が経って、僕は夜勤の3日目だった。

寒く白い息を吐きながら静かな工場内で仕事をしている途中に、1通のLINEが来た。

高校時代に仲の良かった女友達からのLINEだった。

女友「今って好きな人いる?」

そんなLINEの文面に正直にびっくりした。色んなことを考えた。自分自身この友達に異性としての好意は抱いてなかった。

しかし、社会人になった今もサシで遊べる仲なので友達を失うのは辛い、など色んなことを考えた。

僕「俺今好きな人いるんだよね」

なんとなく振らないように、傷つけないように、そんな嘘をついた。

女友「なーんだ、紹介したい人がいたのに」

変な想像をした自分が恥ずかしくなった。

僕「え、あ、そうなの?別に好きっていうか気になるなあって人いるだけだから全然紹介してよ」

好きな人がいるが嘘だよなど言えず変なことを言ってしまった。

女友「え、好きな人はいいの??」

僕「全然いいよ、相手にされてないし、好きってほどじゃないから」

女友「なんだそれ笑、じゃあ次の休み教えてよ、3人でドライブでも行こ」

僕「明後日から3日間休みだわ」

女友「明後日2人とも暇だから会おう!」

僕「いいけど、俺知ってる人??誰??」

女友「知ってると思うよ、てか絶対知ってる。でも教えないよ楽しみにしときな」

僕「え、こわ、やばい人とかやだよ?」

女友「ヒントだけ、めっちゃ仲良くていい人可愛くてあっちにもう【僕】紹介しちゃったんだよね、だから興味なくても会ってあげてね」

なんと、俺が紹介される側ではなくあっちに紹介したら興味を持ってくれたらしい。少し嬉しくなった

僕「わかった、楽しみにしとくわ」

今日と明日の夜勤はとても頑張れそうな気持ちになった。

めちゃくちゃ寒いはずの工場内なのになぜか体がポカポカしていた。

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免許なし男とわがまま女 ベル @hijitou2115

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