本村太陽警部補による捜査記録②

 これは九月三日に書かれた本村警部補による捜査記録である。


 九月三日、午前十一時十八分、既に死亡した島田史彦を発見。あまりに凄惨な現場であるため、言葉による表現を控えさせていただく。現場には島田凛子の証言通り、史彦本人の猟銃を発見。状況から推察するに、これで自身の頭を撃ち抜いたと考えられる。

 発見の過程は、島田史彦の愛犬であるコタロウの案内が大きい。九月三日の早朝、行方不明だった彼の愛犬が帰ってきたと通報を受け、私は彼の自宅を訪れた。コタロウは彼の靴を咥えており、私たちを案内するように山を登り始めた。

 発見場所は旧××神社境内である。失踪日である九月二日はひどい雨だったというのに、境内はまるで何事もなかったかのように、史彦のものと思われる血痕がくっきりと残されていた。

 また、境内にて失踪した春山智晴のものと思われる携帯電話を発見。現在解析を行なっている。


・追記

 春山智晴の携帯電話からは特におかしいものは発見されなかった。しかし、私がどこか気になったものをここに記しておく。

IMG_0017

 以前、春山から送られてきたメールに添付されていた画像は0015〜0018だった。にもかかわらず、この一枚だけ抜け落ちていた。

 一見すると誤って自分の体を撮ってしまったように思えるが、腕に小さな切り傷があるのがわかる。ここを拡大してみるとあるものが映る。

 これは0016、0018に共通していたカビらしきものだと思われる。これが何を意味するのかは、私にはわかりかねる。

 以上が私の見解だ。島田史彦の司法解剖の結果を待つ。

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