路上占い、あれこれ163その3【占い師は暴露する(仕事編)】

崔 梨遙(再)

こんな職場です。第3弾。1550文字。

 職場には、現場を仕切る男性職員さんがいます。前回のイケメン職員さんとは違う職員さんです。職員さんは3人、みんな男性です。


 或る女性利用者さんと現場職員さんは夏頃から親しくなったようでした。仲が良いのはいいことでしょう。それは問題無かったのですが、席替えがあって、意図的にその女性利用者さんと現場職員さんは席が隣になりました。


 それからおかしくなりました。休憩時間中だけではなく、勤務時間中も2人はずっと喋るのです。勿論、そんなに長時間喋るのですから、話題は仕事のことだけではありません。お互いに彼氏彼女がいたらしいのですが、恋愛の話などもしているのです。はっきり言って、公私混同です。


 そのくせ、他の利用者さんが少し喋ったら、『仕事中やから静かにしてください!』と言うのです。説得力は皆無です。みんな内心では笑っていました。


 秋頃には、現場職員さんは朝、その女性利用者さん以外には挨拶しなくなりました。僕等利用者が挨拶しても無視です。職員さんが利用者さんを無視する、これって、ありえないことなんです。


 そしてお昼休みには2人で事務所を出て一緒に食事するようになりました。みんなに聞かれたくない話があるのでしょう。トイレの窓から、2人が食事してる様子を目撃した利用者さんがいました。その利用者さんは、『これは職員と利用者の関係を越えているので、問題ではないか?』と他の職員に意見しました。僕は、ここは違う見解です。僕は休憩時間中は何をやってもいいと思っています。極端な話、休憩時間中はHしていてもいいと思っています笑。


 僕は3人目の職員さん(営業担当)に個室に呼ばれました。現場職員さんとその女性利用者さんについて意見を聞きたいということでした。

『あの2人、どう思う?』

『僕は他人のことは、とやかく言いません』

『崔さんなら、ああいうことはしない?』

『しませんね。僕も社内恋愛をしたことがありますが、公私のケジメはつけていました』

『目立ってるよね?』

『そりゃあ、目立っているでしょう。みんな黙々と仕事してるのに、2人でずっと喋ってるんですから』

『公私混同やと思う?』

『それは思います』

『社長に言おうかと思ってるねん』

『え!? 今更?』


 イケメン職員さんとも話しました。2人、お互いに恋人はいますが、2人で盛り上がって惹かれあっているらしいです。


 その女性利用者さんは40歳くらい。僕の目に狂いが無ければ、明らかに結婚という形を求めていると思います。女性ですから、出産できる年齢も考えているでしょう。だったら、現場職員さんが『俺についてこい、結婚しよう!』と、女性利用者さんが求めるものを与えればすむ話だと(僕は)思うのです。ですが、現場職員さんはそれを言わないらしいです。


 会社がいよいよ危ないという話、みんなは知りませんが、職員さんと班長と僕、そしてその女性利用者さんは知っています。女性利用者さんはそれを知ったせいか? しばらく会社に来ませんでした。現場職員さんもしばらく来ませんでした(現場職員さんは本社に出勤していたのかもしれませんが、休んだ日もあるのでは? と思います)。


 でもね、こういう時こそ来ないといけないんですよ。潰れる会社なら行っても仕方ないと思ったのかもしれませんが、僕等の給料は時給です。失業保険は直近の3か月の収入で決まります。直近の給料が減ると失業保険も減るのです。


 みんな、幸せになってほしいですね!


 これからいよいよ暴露話、核心について書こうと思っています。次話をよろしくお願いいたします。



 慣れない携帯での執筆です。このエッセイ、もっと長かったのですが、完了寸前に誤操作で文章が全部消えてしまい、書きなおしました。書きなおしたら短くなってしまいました。早くパソコンでカクヨムが出来る環境を整えます(汗)




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路上占い、あれこれ163その3【占い師は暴露する(仕事編)】 崔 梨遙(再) @sairiyousai

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