第3話 猫なんていないよね?
「良太…(猫って…いつからいるの?)ごはん食べたらお風呂入っちゃいなさい、お父さん今日遅いって」
由美は慌てて言葉を呑み込んだが、聞いたら何かが終る気がする
「はーい!」
素直に返事をする良太がそんな不穏な気持ちを吹き飛ばしてくれる
「ということなんですよ、私、子供の言うことなのに何だかちょっと怖くなっちゃいました」
祖母は笑う。
「小学1年生の想像力はすごいわよね。私も昔、幽霊の話書いて先生を驚かせたのよ」
祖母の言葉は由美に安心を与えてくれた、
そうよね、創作よね、良太の才能はおばあちゃん譲りか…
ほっ胸を撫で下ろしながら、いつの間にかできていた足首の赤い線を無意識に触る
鈍いチカチカとした痛みがなぜか警告を発してるような気がする
自分はこんなに怖がりだったろうか?
ねこがいる… @Tatibanako
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ねこがいる…の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます