第3話 猫なんていないよね?

「良太…(猫って…いつからいるの?)ごはん食べたらお風呂入っちゃいなさい、お父さん今日遅いって」

由美は慌てて言葉を呑み込んだが、聞いたら何かが終る気がする

「はーい!」

素直に返事をする良太がそんな不穏な気持ちを吹き飛ばしてくれる


「ということなんですよ、私、子供の言うことなのに何だかちょっと怖くなっちゃいました」

祖母は笑う。

「小学1年生の想像力はすごいわよね。私も昔、幽霊の話書いて先生を驚かせたのよ」

祖母の言葉は由美に安心を与えてくれた、

そうよね、創作よね、良太の才能はおばあちゃん譲りか…

ほっ胸を撫で下ろしながら、いつの間にかできていた足首の赤い線を無意識に触る

鈍いチカチカとした痛みがなぜか警告を発してるような気がする

自分はこんなに怖がりだったろうか?

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ねこがいる… @Tatibanako

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