第4話 最後の放送

 翌日、校内放送が流れた。

「――生徒の皆さんへ」

 それは、いつもの事務的な声ではなかった。

「噂は、誰かの人生を簡単に壊します。

 でも、気づけば止められます」

 その放送を最後に、

 名前を呼ぶ放送は二度となかった。

 一ノ瀬は姿を消した。

 けれど、消えた生徒たちは少しずつ戻ってきた。

「前より、静かな学校になったね」

 誰かがそう言った。

 七瀬は放送室を見上げる。

 ――謎はすべて解けた。

 けれど、あの放送が本当に正しかったのか。

 その答えは、

 聞く人の心の中にだけ残った。

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名前を呼ばれた放送 @Aoba1712

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