【鴇耀優 篇】別冊!新橋夢士~夢なんて操りたくない。俺はこんな能力欲しくない

ありお ゆめ

第1話 出会い

※「別冊!新橋夢士~夢なんて操りたくない。俺はこんな能力欲しくない」

から分冊版に致しました。


■Emotional Story


大学4年のとき耀優ようは、人生を謳歌していた。

モデルとして不動の人気を得ながら、経営学を学び、実践としてモデル事務所の社長から直々に企業経営について学んでいた。


耀優は、いつか自分の事務所を持つと決めている。


人脈作りに参加しているトライアスロンやスポーツ振興の団体。

この度、学生にしては珍しく、海外派遣スタッフとして指名され1週間前からこのリゾートへ入国した。


英語も堪能、なおかつイケメンな耀優は、現地でも人気が高い。

海外から来た女子から誘われてばかりだが⋯⋯その素顔は意外に真面目?



耀優は、事前に今回のエントリーメンバーのリストを見て驚いた。


トライアスロン後、スタッフとしての仕事も一段落して

ついどんな奴なのか気になった。

耀優もアワードパーティの会場の中を歩き回りその男を探した。


(あいつがうちの後輩か。マジで出場するなんてな。珍しいやつ)

こんなハードな大会にアスリートでもないのにエントリーし、完走した後輩を見て驚いた。


◇◇◇


エントリー写真の奴を見つけ、横に並んだ。

飲み物を取る手がキレイだった。

小顔で背が高く、バランスがいい。

本人から滲み出る雰囲気も悪くない。

1つ1つの動作は優雅で品もいいと感じた。

堀の深い骨格で横顔もいい。


しかし、言葉にならない陰を感じた。

(秘密でもあるのだろうか。カルマ?何か抱え込んでるような、寂しそうな奴)


モデルになれそうなのにあか抜けない、かと言って純粋そうでもない。

変わればいいのに。


耀優は、思わず声をかけた。

「ねぇ。2年の新橋だろ?俺、同じ大学の4年の鴇耀優って言うんだ。今日はお疲れ。なぁ、俺さ、モデル事務所に入ってるんだ。俺より背が高いし新橋ならモデルになれるんじゃないか。一緒にやろうぜ」

ちょっと怖がってるなと感じた。


でも耀優の人懐っこさで、帰国する頃には仲良くなっていた。

たまたま同じホテルに宿泊していた二人は、レース後もそれぞれ延泊の予定で、お互い一人だと分かり、一緒に行動する事にしたのだ。


耀優は、色々話しているうちに夢士は腹の底に闇を持っていると感じた、だがそれが何かは分からなかった。


帰国すると耀優は事務所のマネージャーを紹介することにした。

こうして二人の縁は、始まった。


◇◇◇

本篇はこちらです。


新橋夢士〜夢悪神なんて嫌だ。俺はこんな能力欲しくない

厄介な特殊能力を持つ二重人格の男が運命に逆らい、生き返るまでの2週間


●本篇 『第50話 11日前〜夢士4日目 久々のオフ2』https://kakuyomu.jp/my/works/822139839113481725/episodes/822139839453076944

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

2025年12月31日 06:00 毎日 06:00

【鴇耀優 篇】別冊!新橋夢士~夢なんて操りたくない。俺はこんな能力欲しくない ありお ゆめ @yuki_onna

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画