少女A
初音ミクじゃないけど、この曲も紹介したい。
梟くんがとなりに居てくれるようになってから、私のメンタルも安定したかと思えた。しかし、以前の私が残していった呪いは重く、トラウマとなって足を引っ張られる。
元彼の事、自殺未遂までした時のトラウマ、それが日常の小さなトリガーによって鮮やかに蘇る。息を飲む間にパニックを引き起こして、涙が止まらなくなってくる。奥歯が勝手にがちがちと音を立て始めて、頭の中が自殺願望でいっぱいになってしまう。
梟くんに、こんな私は見せられない。見せれば引かれる、鬱陶しいと思われる。それに散々部活で倒れたり泣き出したりして、先生やみんなに迷惑をかけてきてもう後がない。みんなが影で私のことを「大袈裟すぎ」「構ってアピールうざい」って言っているのは知ってる。だから平気なフリして元気にぴんぴんしてなくちゃいけない。現実と理想の間でねじ切れそうになった時、いつも聞くのが少女Aだ。
落ち着く曲調と歌詞で、リンちゃんが私に寄り添ってくれる。VOCALOIDのみんなはすごく優しい。といっても、生きてるわけでは無いんだけれど。そうでも思わないとやっていけない。
分かってる。みんなは自分のことで手一杯で、それが当たり前。他の人に優しくできる人はまずそうそう居ないんだって。分かってる。けど、私は自己中だから思ってしまう。
「なんでこんなこともできないの?病みアピで嘘つくのやめて、馬鹿なの?」
「なんか繊細すぎてキモイんだけど」
「めんどくさ、話しかけないで欲しいわ」
って言われた時。お前らなんか嫌いだ、なんにも分かってくれないくせにって思ってしまう。親に本気で殴られたことも蹴られたこともないくせに、知らない人に強姦されそうになったこともないくせに、恋人に裏切られたことも、暴力振るわれたことも、気持ちも努力も時間も踏みつぶされたことがないくせに!兄弟だけ可愛がられて、自分は痛めつけられたことなんか無いくせに。人生もう限界でお薬でパキることだけが救いになったことも無いくせに、本当に死のうと何回も首吊ったことなんかないくせに。
ほんとは分かってる。もしかしたら向こうにもこれよりもっと深い苦しみがあったかもしれない。それを乗り越えていて、今も苦しかったりするかもしれない。私がただ何も出来ない出来損ないなだけかもしれないって。ごめんなさい。生きてるだけで迷惑でごめんなさい。ちゃんと死ねなくてごめんなさい。私が死ねないから、みんなが嫌な気持ちになるのに。
それでも、ちょっとだけわがままになっているのは確かだ。私が生きているのは、梟くんに甘えるため。なによりあったかい彼のとなりで温もっていたいだけ。私が私であるために?
ひとりが寒い。みんなが怖い。時間が過ぎるのが早い。自分が憎い。彼が遠い。
彼ともうちょっと一緒にいたい。それだけなんだ。あと30分でいい。私に安らぎを与えてほしい。
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