第2話 終わりの始まり(2)

 翌朝、私は少し早く家を出た。“愛された”翌日はどうにも両親と顔を合わせづらく、用事がなくとも早めに家を出てしまう。私の側で、両手を握り合って眠る両親は仲睦まじい家族に見えた。ふたりの仲の良さを目の当たりにする度、違和感を感じる自分がおかしいのだと考えてしまう。


 少し遠くの空から、早朝らしく鳥の鳴き声が聞こえた。

 きっと、今鳴いた鳥らにも家族がいるのだろう。足元にも小さな虫が群れを成しているし、通学路ですれ違う見知らぬ誰かにも家族はいる。きっとみんな普通に家族を愛して、それを疑ったりしない。愛されないことに悩む人だって中にはいるかもしれないけれど。

 愛されることを嘆く人間は、どこにもいない。


「どうして、こうなんだろ……」


 自然と溢れた言葉に項垂れる。そんなことを口にする自分も、落ち込む自分も、それでいて家から逃げている自分も。全部が嫌でたまらない。


 とにかく考えるのを止めたくて、私は少し小走りになって学校へと向かう。朝礼よりもニ時間は早く着く。教室で一人本を読むことくらいは出来るだろう。そうすればきっと嫌な感覚だって忘れられるはず。

 俯き加減に通学路を進んで、視界の端に学校の塀が見えた頃。私はふと感じた人の気配に目線を上げた。


「あ、愛菜ちゃんだぁ!」


 底抜けに明るい声音と、幼児のように間延びした話し方。そして私に気付くや否や大手を振ってこちらに駆け寄る、子犬みたいな態度。

 夢でも現実でも、その少女は私の心を乱しにやってくる。


「くるみ、何でこんなところ……」


「えへへ、おはよう愛菜ちゃん!今日はねぇ、愛菜ちゃんに早く会いたくって!校門で待ってたらぜーったいに会えると思って、待ってたの!」


「待ってた、って……今六時よ?何時から居るの……」


「うーん、まだ暗い時から!」


 私の動揺も他所に、彼女はヘラヘラと笑って両腕を前後に振る。グラグラと頭を揺らしながらもこちらを見つめて逸らさない。ただ“幼い”と言って説明付かないような彼女の挙動も、いつも通りだ。

 私はため息をひとつ吐いて、彼女の隣をすり抜ける。出会ってから一年は経過しているのだ。いくら彼女が困った不思議ちゃんであっても、扱いには慣れ始めている。私のどこを気に入ったのかなんて分からないけど、突き放すのも面倒なのでそのままにしていた。


 整然と変則、二つのリズムが並ぶ。チラリと彼女の方へ視線を移せば、林檎の瞳は正面を見ながら、首だけを動かして辺りを観察していた。一年以上この学校に通っているはずなのに、新入生と見紛うほどその反応は新鮮に見える。その横顔はいつも楽しげで、喜色満面という言葉がよく似合っていた。あどけない唇が忙しなく上下して、他愛も無い世間話を続ける。


 ふと、くるみの目がこちらを映した。私の視線に気付いたのか、他に何か興味のあるものを見つけたのか。どちらにせよ、野生動物のように俊敏な動きは私を過剰に驚かせる。肩は大袈裟なほどにびくりと跳ね、心臓は必要以上に鼓動を早めて痛いくらいだ。

 くるみの上体が少しこちらに傾いて、指先が動き出す。それを見た私の体は当然の様に警鐘を鳴らした。触られる、怖い。急速的に狭まった思考の中、私は身を守るため体を縮こめる。


「ねぇ、ねぇ愛菜ちゃん!見てみて!」


 しかし彼女は私の眼前を素早く駆け抜ける。向かう先は、私を挟んだ通路の反対。それは校舎側に設置された掲示板だった。掲示板には学校新聞だったり、校訓だったり、至って普遍的な物しか貼られていない。その為、生徒の殆どは背景としてしか認識しておらず、漏れなく私もその一人だった。

 触れられなかった、大丈夫だ。そんな安堵と冷や汗を悟られないように、くるみの指す掲示板へと近づく。しかし突然走り出すなんて一体何事かと、飛び付いた掲示物を目にして合点がいく。比較的新しいそのポスターは色鮮やかな印刷で、生徒の気を惹こうと中心に大きく陣取っていた。


「”さくら祭り“のポスター……もうそんな時期なんだ」


 桜が名所であるこの町で、年に一度開催されるお祭り。この地域において最も有名なイベントで、町外からも参加者がやってくる程らしい。桜の綺麗な山間の公園から商店街までを範囲とした、それなりに大きなイベントだ。私も幼い頃両親に連れられた覚えがある。一度迷子になってから、行かなくなってしまったが。

 くるみはポスターに大きく映る桜の写真を指差し、綺麗だねぇとしきりに声に出していた。確かに 写る写真は見事なもので、一大イベントにするだけのものはあると何処か感心してしまう。

 二人並んでまじまじとポスターを眺めること数秒。あっと、くるみが大きな声をあげた。真隣に並んでいたせいで私の鼓膜がキンと鳴る。つい眉間にしわが寄るのも意に介さず、くるみはポスターの 一部分を何度も指差す。


「これ、今日だよ愛菜ちゃん!今日お祭りなんだねぇ、今日!ねぇお祭り、一緒に行こうよぉ!」


 言われるがままポスターを再度確認すると、確かに右端へ今日の日付が示されていた。そういえばここ最近、生徒たちが浮ついていたのはこれがあったからなのかもしれない。

 そんなことを考えていれば、くるみの顔が視界いっぱいに広がり思わず一歩後ずさる。私と掲示板の間に頭を滑り込ませて、笑顔いっぱいに“お願い”を口にする。その瞳は溢れんばかりに見開かれ、陽光を受けキラキラと輝いていた。

 反射的に飛び退いたものの、期待に満ちて鼻を鳴らすくるみの近さにぞわりと浮き足立つ。しかし、そんな私の心境とは裏腹に彼女は何も感じていないかの様小首を傾げて、これまたにこやかに微笑むのだ。


「お祭り……私と、二人で?」


「うん!愛菜ちゃんと行ったら楽しいと思うんだぁ!」


 私には、人生を縛る“お願い”があった。

 お母さんを心配させないこと、両親を一番に愛すこと。

 物心着く頃には教育されていたそのお願いに従って、私は友達も作らず、かといって角は立たないよう、器用に生きてきたと思う。くるみのことだって、この子が勝手に着いてくるだけで私は自分から親しくした覚えはない、けれど。


 胸中でお願いを反芻して、思い出すのは昨日の夜。体の中から何か、目に見えないものを吸い取られる感覚。とにかく今は一欠片も思い出したくなかった。

 家族から、目を逸らしたかった。


「……うん、いいよ。少しだけなら付き合ってあげる」


 私がそう言葉にすれば、輝いていた瞳が更に煌めく。私を飛び越えてしまう程大きく飛び跳ねた彼女は、両腕を激しく振るい喜びを全身で表現する。止まらない歓喜の声は耳元でなくても頭痛がする程騒がしい。跳ねる度にバサバサと制服も羽ばたいて、本当に鳥が飛んでいるみたいだった。

 やったやったと何度も繰り返すその姿は、今まで見たどんな姿より嬉しそうで。自分の不純な動機が心苦しかった。

 ざらついた唾液を飲み込んで、私は彼女に何と言葉を掛けただろう。公共の場で騒ぐ幼児を窘めるように、その場を治めるだけの詭弁を口にしたか。はたまた彼女に合わせて同調するだけの笑みを見せたか。

 今となってはもう思い出せない。



 カチ、カチ、と。秒針の音に釣られて頭を擡げる。教室の正面に掲げられた時計は、午後四時と四十二分を指していた。誰も皆お祭りが待ち遠しいのか、落ち着かない様子の生徒が多く見受けられる。手紙のやり取りをしていたり、使わない教科書を鞄に仕舞っていたり。先生は注意するのをはなから諦めているようで、教科書の音読を強行している。しかし、銀フレームの眼鏡を押し上げる手つきには少しの苛立ちが滲んでいた。


 そんな教室を背景に、私は広げた教科書をぼんやりと視線でなぞる。見慣れた言葉であるものの、内容はどうしても頭をすり抜けていく。遠くの昔に誰かが書いた恋文。会えなくとも月を見上げてまで愛を唄う精神は、私にとって理解し難いものであった。

 愛から逃げるために人の好意を利用するような、私には。


 授業の内容を他所に考え込んでいれば、徐に靴音が響く。先生が教壇から降りたのだ。音読しながら教室を巡回するのは、集中力の途切れた生徒に対する警告を含んでいるのだろう。曲がった生徒の背が、先生の歩みに合わせて正されていく。

 授業に集中しなさい、と。先生の行動にそれ以上の意味は含まれない。分かっていても私の体は次第に強張っていく。先生が恐ろしいわけでも、巡回に緊張している訳でもない。それでも、先生が近づく程に肩は震え、額には脂汗が滲んだ。呼吸も乱れていく。酸欠のせいか目眩も始まり、自分が真っ直ぐ座れているのかも分からない状態に追い込まれていた。


 私を通り過ぎるまで、あと三歩。過ぎれば一瞬だ。

 私は制服の袖を強く握りしめ、触覚のみへと意識を集中させる。


「先生、あの……何か変な匂いしませんか」


 だから、突然聞こえた生徒の声に体は過剰な反応を示す。大袈裟に全身を震わせてしまったことを恥じるも、生徒や先生の視線は、突然発言をした後方席の女生徒へ向けられている。私の奇行は、恐らく認識されてもいないだろう。

 その声によって先生は立ち止まり、私は束の間の安堵に酔っていた。彼女の顔を覚えていないがその証明だろう。私は結局、自分の安全しか考えることの出来ない子供だったのだ。

 突然のことに疑問符を浮かべたり、また茶々を入れるような生徒らを、先生は”静かに“と一喝。それから一呼吸おいて、声を上げた生徒へ静かに歩み寄る。


「変な匂いって?……先生にはよく分からないが」


「ほ、本当ですか?何か、その……薬みたいな匂いがするんです。どこかのクラスで科学の実験とか、してないですか……?」


 そう言って彼女はふらりと立ち上がる。不安そうに胸元を抑え、落ち着かない様子で黒目を泳がせている。顔色も随分悪く、嘘をついているようには見えなかった。

 彼女の迫真に釣られて室内の空気を嗅ぐも、”薬の匂い“は感じられない。周囲の生徒も私と同じ様に嗅いでいたが、匂いに気付けた者は半数もいないようだ。大抵の生徒は首を傾げ、しかし具合の悪そうな生徒を前に口を噤んでいた。


 見兼ねた先生が彼女を保健室へ連れて行こうとした頃。換気した方がいい、という誰のものかも分からない提案に、窓際の生徒が数人立ち上がる。私の席は殆ど中央付近で、それ以前にクラスのため積極的に動く人物でもなかった為、私は窓を開けには行かなかった。


 大口を開けた窓から吹き込む花嵐。カーテンの裾が弧を描くように舞い上がり、机の上の教科書がバサバサとうるさく音を立てる。

 一瞬ばかり訪れた緩慢な世界にふと周囲を見渡すと、皆怪訝な顔で口元を押さえていた。


 風が止み、世界は再び等速へ。瞬きの間に見えた景色はやけに鮮明で、その情報量に頭は軽い痛みを主張する。明滅する視界には昨晩の両親が映り込んでいた。目を伏せようとも、景色は眼球を離れてはくれない。写真に収めたかのようなコマ送りの映像に、胃を絞られる様な吐き気が湧き立つ。


「思い、出したくない、のに……」


 不意に口を突いた言葉は、私が口を押さえるよりも早く別の音へと掻き消されていた。


 悲鳴だ。

 誰のものかは分からなかったけれど、多分女の子の悲鳴。それは教室中に響き渡り、更に廊下を介して学校中に聞こえたんじゃないかと思う。それ程の声量だった。劈く声音が鼓膜を揺らして、恐怖を伝播していく。

 そんな異様な事態に、冷静な生徒数人が声の主の元へ駆け寄ろうと椅子を引いた。大丈夫か、何があった。そんな言葉が聞こえてきて、生徒らが団子になっているのを視界の端で捉える。


 そこから一歩引いた場所で、初めに声を上げた女生徒が先生へ寄り掛かっているのが見えた。舌の上でじわりと弾ける苦味も束の間。次に映る光景へ、私は目を疑った。

 よろける彼女を抱き止める先生。その腕に凭れた彼女の体は、宛ら水風船の様だった。薄い膜がぱちんと弾けて、刺激を受けた箇所からズレていく。眼孔と鼻腔から白と赤っぽい液体が溢れて、穴と液体の境目が脂で埋まっていくのが見えた。中から沸騰するように、ごぽりと音を立てて空気が漏れ出る。頭は、骨の形を無視してへこんでいた。異様な形に歪んだ体躯は先生の腕をすり抜けて、激しい水音と共に赤黒い液体へと変化する。彼女を証明する形は、床へ残された水たまりと、血濡れた制服だけだ。


「____っひ!」


 戦慄、そんなひと単語では言い表せない状況が辺りに蔓延していく。

 一番に耳へ入るのは誰かの絶叫、それから脳髄の潰れる水音。唾液を無理矢理飲み込んだ様な唸りが聞こえて、次に水分の多い果物を握り潰すみたいな、肉感のある音がぐじゅりと破裂する。誰かが彷徨うたびに雨の日の、通学路みたいな音がした。そうして、最後は決まってバケツをひっくり返したかのよう水浸しになるのだ。


 それが連鎖的に巻き起こる。私が見た、彼女に起きた事態が、クラス全員に起きているのだと察するのは容易だった。

 前の席から、人集りの中心から。遠くに聞こえるのは隣のクラスだろうか。もう収集が付かない程、あちこちで主張する異音に頭がおかしくなりそうだった。

 幸いにも、意味のある言葉は聞こえてこなかった。皆、状況を理解するよりも早くに溶けていく様で。殆どが自分の体の変化に驚く声や、クラスメイトが血溜まりと化していく恐怖が殆どだった。

 痛いとか、助けてとか。そういう類の言葉は聞こえなかった。


 クラスのみんなが形の無い姿へ変貌する中、私は椅子から動けないまま座り込んでいた。目線は机の上。辺りに散らばる惨状を視界へ入れない様、只管教科書を見つめる。最後に見たクラスメイトの最期を何度も思い出しては、思惟を繰り返す。


 一体何が起きているのか。みんなは死んでしまったのか。みんな溶けてしまったのか、誰か生き残っているのか。

 私も、みんなのように溶けて死ぬのだろうか。


 瞬間、全身の毛が粟立つ。死に対する本能的な恐れが私の体を支配する。四肢は目に見えて分かるほどに震え、どれだけ力を込めても治まらない。鼓動が破裂する。血の気が引いていく。奥歯がカチカチと音を立て、過呼吸に喉が張り付いていた。

 全方位に足場の無い、崖に座らされているような感覚。平衡感覚失われ、けれど一度体制を崩せば二度と戻れないかもしれない。そんな、底知れぬ恐怖が襲う。


「やだ、いやだ……た、たすけ、て……おかあ、さ……」


 お母さんは優しくて、いつもそばにいてくれて、誰よりも私を“愛してくれた”人。助けを求めた先に映るのはいつだって、私を”愛してくれる“お母さんの姿だ。それが自分にとって潜在的な恐怖を引き起こすと分かっていても、怖い時、苦しい時、助けて欲しい時。口にするのはその言葉だった。

 舌先がビリリと痺れていく。くぐもった、自分の嗚咽に次いで聞こえるのは決まっている。


「愛菜ちゃん!やっと見つけ_____」


「っ触らないで!」


 私の名前と、首に触れる体温。

 振り向きざまにその手を弾くのは必然と言えるだろう。


 背後に立っていた少女、くるみはいつも通りの笑顔でこちらを見つめていた。それは、辺りの惨状なんて私の幻覚なのだと。そう言われても疑いようが無いほど、清々しいものだった。

 それに、と。私は中空に留まる自身の掌へ視線を移す。赤く染まる右の掌に遅れて痺れが伝う。思考に集中していたせいか、思ったよりも強く振り払ってしまったようだ。けれどもくるみにとって、それは些細な事だった。嫌悪剥き出しで叩かれようと、金切り声を浴びせられようと、まるで何事もなかったかの様に振る舞う。

 その笑顔が、今はとにかく不気味で仕様がない。


「あのねあのね、わたし今日はお家にいたんだけどね。へんな匂いがするなぁってお外でたらね、だぁれもいなくなってたんだ!」


「……え?」


「みずたまりはいっぱいだけど、私と愛菜ちゃんふたりだけの街になっちゃったみたい!だから、ねぇ!」


 血溜まりの連なる教室で、くるみの靴がステップを踏む。ぱちゃん、ぱしゃりと水音が響く上でくるりと体を翻してみせた。一回転するスカートの裾が綺麗に浮かび上がって、私の鼻腔に脂と酸味と、鉄臭さを運ぶ。


「おまつり、一緒に行こう!」


 くるみの頬を染める朱色は斜陽か、鮮血か。

 この状況に全くそぐわないくるみの“お願い”は、まるで映画の様だった。その非現実感は私の理性を包み込む。霞の奥に包まれたそれは、ずっと遠のいてから、小さくぷちりと音を立てた。

 残響までを聴き終えて、すっかり静かになった頃。強張っていた体の力が抜けていくのを感じる。背骨を抜かれたみたいに体はふらふらと安定しない。そんな私を見てくるみは不思議そうな顔をしていたけれど、直様笑顔を湛えて私に合わせて体を揺らし始める。


 それから僅か数秒、何度も感じていた胃の収縮が再び私を襲う。喉奥から熱いものが込み上げ、鼻の奥が刺すような痛みを主張する。くるみからの“お願い”に気の抜けた体では、抑えようと試みる事さえ出来なかった。

 胃の奥から唇までが一直線に繋がるような感覚。焼けるような喉の熱さに悶えながら、一気に吐瀉物を吐き出した。みんなが溶けていく音と同じような音で、血溜まりの中に私の中身が滲んでいく。その景色がさらに嘔吐感を誘い、また吐いた。

 何がどうなっているのかも分からないまま、同学年の女の子に嫌悪して、最終的に目の前で嘔吐するなんて。


「もう、わかんないよ……」


 これは人類滅亡、始まりのお話。

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