第44話 九時間半の汚れを、愛する人の前で濯ぐ
麻里は、須藤の家で、着衣を整え、9時間半の悪夢を終わらせるために部屋を後にしました。彼女の心は、広大への罪悪感で張り裂けそうでした。
須藤宅を出る直前、麻里のスマホに広大からメッセージが届いていました。
広大
朝まで帰ってこなかったけど大丈夫??
麻里は、広大の優しさが胸に突き刺さり、涙をこらえながら返信しました。
麻里
帰ったら話すね。迎えは大丈夫。すぐ帰るから。
麻里は、タクシーに飛び乗り、我が家へと向かいました。その道のりが、人生で最も長い時間に感じられました。
(場所:多田家リビング。時刻は朝6時前)
麻里がドアを開けると、広大はパジャマ姿のまま、リビングのソファに座って待っていました。広大の顔には疲労と深い心配が浮かんでいましたが、麻里を責める色はありませんでした。
広大
(立ち上がり、麻里を抱きしめようと一歩進み出したが、麻里の憔悴しきった様子と異様な空気を感じ、その場で立ち止まる)
広大
おかえり、麻里。本当に心配したよ。須藤さん、大丈夫だった?
麻里
(広大の顔を見て、堪えきれずに嗚咽を漏らす)
麻里
もう大丈夫と言ってたんだけど、、 広大、ごめん。 隠し事したくないから言うね。。
広大
(麻里の尋常ではない様子に、全てを悟ったように静かに頷く)
...うん。何があったか、全部話して。大丈夫だから。
広大の**「全部話して」という言葉を聞き、麻里は嗚咽**を抑えながら、唇を噛みしめ、一呼吸置いて話し始めました。
麻里
(声は震え、途切れ途切れになりながら)
あのね... 須藤くん... すごく病んでたの。本当に死にたがってるレベルで... 山田くんから**『絶対に拒絶しないで』**って言われて... 拒否したら、本当に命に関わるって...。
(動機を伝えた後、広大への裏切りを告白します。)
麻里
だから... 須藤くん、私にキスを... 何度も何度も... 9時間以上... ずっと... 続けて...。
(最も深く、屈辱的だった行為を打ち明けます。)
麻里
それだけじゃなくて... 私の身体を触って、舐めて... 私の口に、須藤くんのものを...。(ここで麻里は激しく泣き崩れ、言葉が詰まります。)... 挿入はさせなかった。そこだけは、広大への気持ちで... 最後の最後で止めたの...!
(行為の後の須藤の反応と、自分の結論を伝えます。)
麻里
須藤くんは、あの時、正気に戻ったの。病気だったからって... 一晩で、すごく良くなったって言って...。だから... 須藤くんの命は救えた...。
(自己の罪を認め、夫の判断を求めます。)
麻里
でも... 私は、広大を裏切った。9時間半も... 私は... 浮気...。ごめんなさい。広大... 離婚してくれても、仕方ない。私のしたこと...。
麻里の告白は、「須藤の命を救う」という善意と、「夫を裏切った」という罪悪が絡み合った、悲痛な叫びでした。彼女は、広大さんの反応を待つしかありませんでした。
麻里の震える告白を受け、広大さ顔色を変えず、事実の核心を冷静に尋ねました。彼の目的は、麻里を責めることではなく、彼女がどれほどの屈辱と苦痛を味わったかを正確に理解することでした。
広大
(麻里をじっと見つめ、冷静に、しかし深く傷ついた声で)
触られた?舐められた?... それは... どこを?
麻里
(広大さんの言葉の重さに、さらに涙を流しながら)
あそこを。。
広大
須藤さんのものって?... 口に... 何をされたの?
麻里
(屈辱に耐えながら、最も言うのが辛い言葉を絞り出す)
おちんちん。。
麻里は、自分のすべてをさらけ出したことで、夫に嫌われる、軽蔑されるという究極の恐怖に襲われました。
麻里(内心)
(嫌われる、軽蔑される!...もう、終わりだ...)
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