第37話 麻里と須藤の長時間のキスの始まり
麻里が須藤宅の玄関を開けると、憔悴しきった様子の山田くんが出迎えました。部屋の空気は重く、絶望が充満していました。
山田
麻里ちゃん... ありがとう。本当にありがとう。俺、もう一週間まともに眠れてない。
麻里
山田くん、休んで。私、須藤くんの様子を見てくるから。
山田
ありがとう!俺はここで!帰るね!
須藤
...飯嶋さん?!
麻里
あ、これ、、お菓子。様子見に来たんだ。
須藤
ありがとう...あがって。。
(場所:須藤の実家の部屋。※両親は普通にリビングにいるw 麻里と須藤の二人きり)
山田くんが去り、須藤は心臓が激しく脈打つのを感じました。「好きな人が来てくれた」「部屋で二人きり」という状況が、彼の病んだ精神を興奮させました。
須藤
(声が上ずりながら)
あの、お茶飲む?
麻里
(優しく、しかし距離を保って)
ありがとう。お構いなく。気にしないで。
須藤
す、座って、、
須藤は、麻里がソファに座るのを待つと、すぐに彼女の隣に座りました。その距離は近すぎました。
麻里
(須藤の顔色を伺いながら、あくまで友人としての言葉をかける)
須藤くん、少しは元気になってほしいな。みんな心配してるよ。
山田の事前指示と、麻里の決断
麻里は、訪問前に山田くんから強く言われていたことを思い出しました。
山田(事前)
麻里ちゃん... 須藤は今、誰かに拒絶されたら、本当に死ぬかもしれない。麻里ちゃんに縋り付いてくるかもしれないけど、絶対に拒絶しないで。お願いだ。
麻里の心は、広大への貞節と、友人の命を救うという人道的な責任の間で引き裂かれました。彼女は、須藤の命を救うことを選びました。
麻里の優しい声を聞いた瞬間、須藤の最後の理性が崩壊しました。彼は、麻里を救いの神として、自分の世界に閉じ込めようとしました。
須藤は、、麻里を強引にベッドに連れ込み、そのまま布団に一緒に入り、力強く麻里を抱き寄せました。
須藤
(麻里の髪に顔を埋め、子供のように泣きながら)
飯嶋さん。。俺、辛いよ。。本当に辛い。もう、どうしたらいいか分からない...
麻里は、山田くんの言葉と、須藤の身体から伝わる死の恐怖を思い出し、抱擁を拒絶しませんでした。
麻里
(須藤の頭を優しく撫でてあげました。これは、夫である広大にいつもしてもらっているのと同じ、深い安堵を与える仕草でした。)
大丈夫だよ、須藤くん。大丈夫。辛かったね...
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