第35話 壊れた須藤を支える山田

広大

でも須藤さん、、好きでもない同級生に襲われるって、、可哀想すぎ、。


麻里

うん、、辛そうなの。


広大

麻里が相手することないんじゃ、、

須藤さんと仲良かった同期の人いないの?


麻里

山田くんと話してみよう


広大の不安と優しさを受けて、麻里は須藤の最も親しい友人である山田くんに連絡を取りました。


山田

須藤そんなことになっていたのか。結局麦ちゃんのあれ、北原が助けてくれたんだってね


麻里は、その時の絶望的な状況と屈辱について、正直に山田くんに話しました。


麻里

北原くんと一緒に須藤くんと麦ちゃんの裸見ちゃったの。。


山田くんは、そのショッキングな情報を、あえて笑いで包み込みました。


山田

それは正直面白いわ笑。それもあって余計病んでんのかもね、、麻里ちゃんと北原に全裸晒した事実も引きずってるかもよ?


山田くんのこの態度は、重すぎる現実を**「バカ話」**として処理することで、須藤の心の負担を軽くしようとする、彼なりの優しさでした。麻里は、自分がそこにいたことで須藤をさらに傷つけたのではないかと心を痛めました。


麻里

せめてわたしいない方がよかったかな? 


山田

見ちゃったものは仕方ないよな、


山田くんは、須藤の苦悩を理解し、**「友達として何ができるか」**を真剣に考えました。そして、驚くべき提案をしました。


山田

俺、須藤と一緒に住むよ!! 須藤、実家暮らしだけど、、友達と住んだら気が楽になるでしょ!!


麻里

いいの??山田くん 


山田

もちろん!!自慢の友達だもん!!


山田くんは、須藤くんのトラウマが**「外に出られない」という孤独に起因していると見抜き、自分の時間や生活を犠牲にしてでも、最も必要とされる「日常」と「友情」**を須藤に提供することを決意しました。


麻里から山田くんの決意を聞いた須藤は、言葉を失いました。   


須藤(心の声)

(俺は、飯嶋さんの執着のために、多田さんとかに多大な迷惑をかけた。そんな俺の**「最悪な事実」**を知っても、山田は……)


須藤は、自分の身勝手な欲望と執着が終結した後に、真の友情という最大の救いを与えられたのです。彼は、麻里との通話で嗚咽を漏らしながら、山田くんの提案を受け入れました。

山田くんは、すぐに須藤の家族と話し合い、須藤の自宅に転がり込む形で、共同生活をスタートさせました。


麦にされた性的暴行は、須藤の精神に深い傷となって残っていました。辛くて辛くてたまりませんでした。彼は、麦の暴走が自分自身に向けられた過去の報いだと理解しつつも、そのトラウマから逃れられずにいました。

山田くんは、須藤の療養を支えるため、須藤の自宅でテレワークをしながら、須藤の母親の料理を毎日ご馳走になっていました。家事については須藤の両親が全て見てくれるため問題ありませんでしたが、須藤の様子がおかしくて山田くんも参っていました。


須藤

飯嶋さんに...会いたい...


須藤

飯嶋さんと...長電話したい...


須藤

飯嶋さんと...セックスまたしたい...


山田

須藤....


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