第34話 メンタル崩壊..壊れた須藤

須藤は、麦からの性的暴行という極度のトラウマを負いました。その屈辱と恐怖は、彼を深く傷つけ、外に出るのが怖くなってしまいました。この日を境に、須藤は精神的な病気を患ってしまいました。

クール系のイケメンで自信家でモテモテだった須藤の面影がまるでないみたいに...


須藤は、不倫をさせても優しく接してくれている信頼できる同僚である麻里に、恐る恐る連絡を取りました。

彼は、しばらく仕事を続けることが困難になり、休職したいと麻里に相談しました


麻里は、須藤からの連絡に、すぐに返信しました。


麻里

できるはずだよ!!数ヶ月くらい?


須藤

まあ2ヶ月、、以内には戻りたいかな

一か月は働くの無理かも...

悪魔だよ...


そして、麻里は須藤の状況を察し、優しい言葉をかけました。


麻里

もしかして、麦ちゃんとの件のせいでいいのかな?


麻里さんは、「麦との件」を理由にすれば、須藤が「性被害」というデリケートな理由を詳細に語らずとも、会社が病状を理解してくれると考えました。この「麦との件」という表現は、須藤のプライバシーを守りつつ、事態の深刻さを伝えるための、麻里の優しさでした。


休職の相談をした後も、須藤の精神的な苦痛は続いていました。 


須藤

そうだね。。怖くて外に出られない。仕事できるメンタルにない。いてもたってもいられない


麻里

そっか。。 


須藤

お話ししたい、。


麻里

わかった


麻里は、須藤の求めるままに電話をしました。彼女は、須藤が落ち着くまで、ひたすら彼の話に耳を傾けました。

須藤は、トラウマとなった次にこれまでされたことを、麻里に打ち明けました。そして、麻里が関わらなかった卒業後の同期旅行はどんな感じであったかも話してくれました。


• 柳井は美緒のこと好きだったので、いつも美緒にセクハラしていたこと。

• 北原は、いついかなる時もクールだったこと。

• 山田がいつも飲みつぶれてみんなを盛り上げてたこと。

須藤は、自分の執着を乗り越え、客観的になれた今、過去のテニスサークル同期での人間関係がいかに歪んでいたかを理解し始めていました。彼にとって、麻里との対話は、事件の恐怖と過去の人間関係の毒から解放されるための、重要なセラピーになっていました。


須藤の休職が正式に認められました。

しかし、精神的な傷は深く、彼は麻里に苦しい胸の内を吐露しました。 


須藤

どうして俺はこんな目に。。


須藤はこれまではモテるため女性トラブルはあったものの、麦のようなストーカー的で暴力的な子はいませんでした。この事件は彼の自己評価を大きく傷つけました。彼は以前持っていたクール系のイケメンで女子に人気なオーラはなくなってきたのです。


麻里は、そんな須藤を案じ、毎晩電話をしていました。須藤が落ち着くまで、今日も三時間ほど、話を聞いていました。


麻里の優しさは、被害者である須藤にとって大きな救いでしたが、夫である広大には寂しさと不安を感じさせていました。 


広大は、麻里の長時間の電話にむすっとしました。 


広大

麻里、、俺、寂しいんだけど、、 


麻里

え、広大、、ごめん、、 


広大

麻里のこと好きな男とそんなに長く話してほしくない、、


広大くの言葉は、嫉妬や怒りではなく、妻への純粋な愛と不安からくるものでした。彼は、須藤の状況を理解しつつも、**「恋の鳥」**の悪夢が再燃するのではないかという、潜在的な恐怖も抱えていたのです。

広大は、言葉の代わりに行動で愛情を伝えました。

広大は麻里を後ろからぎゅっとして、キスをしました。このキスは、須藤との関係を断つための警告ではなく、**「麻里は俺のものだ」**という、夫婦の絆を再確認するためのものでした。

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