第28話 【不倫編完結】許された略奪者。
麻里が広大を抱き返したことで、二人の間に流れていた五ヶ月間の冷たい空気は、一瞬にして温かい愛情へと変わりました。
広大
麻里さん。。
麻里
広大。。
二人は、言葉にならない安堵と愛情を確かめ合うように、優しいキスを繰り返しました。
キスを終え、麻里は涙を拭いながら、混乱したままの五ヶ月間の記憶を口にしました。
麻里
私、、須藤くんと不倫してた。。なんか須藤くんに夢中になってた。。広大がいるのになぜか。。
広大は、麻里が「恋の鳥」の影響下にあったことを知っているため、妻を責めることなく、優しく真実を伝えました。
広大
魔法のせいだよ。俺も、知らない変なおばさんと不倫してたみたいだったし
その突拍子もない事実に、麻里は思わず笑みがこぼれました。
麻里
あはっ そうだったね
二人は、超常的な力によって引き起こされた悪夢のような出来事を、**「魔法のせい」**として共有し、互いに許し合いました。
変わらない愛の確認
広大は、麻里の心が完全に自分に戻ったことを確信するため、最後の確認をしました。
広大
麻里は誰が好きなの?
麻里は迷うことなく、心からの愛情を返しました。
麻里
もちろん、広大だよ。広大は?
広大くんもまた、魔法が解けたことで、妻への変わらない愛情を再確認しました。
広大
俺ももちろん麻里だよ!!
麻里を抱きしめた広大は、この一連の悪夢を終わらせるために、須藤との連絡が必要だと感じました。
広大から須藤へLINE
須藤さん。お疲れ様です。戻してくれてありがとうございます。
実は先ほど、麻里さんの魔法が解けました。彼女は今、元に戻っています。
感情的にならず、穏便に済ませたい。明日、業務終了後に、三人で最後の話し合いの場を設けてもよろしいでしょうか
広大の呼びかけに応じ、須藤は翌日の業務終了後、広大と麻里の待つ場所へ向かいました。かつて麻里を奪い、広大を屈辱させた須藤は、過去の罪の意識と敗北を抱えながら、二人の前に座りました。
須藤は、二人が自分を責め立て、会社での立場を危うくするような要求をしてくることを覚悟していました。しかし、麻里の口から出た言葉は、彼の予想を大きく裏切るものでした。
麻里
須藤くん、私、広大と戻ったよ
麻里は、須藤への情熱が消え、広大への愛情が戻ったことを告げました。そして、最も驚くべき言葉が続きました。
麻里
須藤くんのことは、、特に私たち訴えたり、態度とか変える気はないよ
須藤
えっ、、
須藤は、自分が二人の結婚生活を破壊寸前まで追い込み、広大を散々屈辱したにもかかわらず、**「訴えない」**という許しを与えられたことに動揺しました。
麻里
だから、気にしないでこれからもよろしくね
麻里は、**「恋の鳥」の魔法にかかっていた時の須藤との記憶を、「同僚の須藤さん」**という枠組みの中で、優しく受け止めてくれたのです。
広大もまた、須藤を責めませんでした。
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