第23話 解放された広大は...

麻里と須藤、そして広大と峰下さんの歪んだ関係が始まって五ヶ月目。ついにこの異常な状況が終わりを迎えます。 

広大の不倫相手である峰下さんの心に、変化が訪れました。


峰下(心の声)

(そろそろもうこのイケメン飽きたな)


「恋の鳥」の魔法は、相手がもういいやとなったら、再び恋の鳥が現れるというルールがありました。そして、自分に協力してくれた恋の鳥を殺せば、効果は切れます。


峰下は、広大に夢中になる感情が薄れたと感じ、もう広大はいいやと、その恋の鳥を殺しました。

魔法の効果は瞬時に切れました。


広大は、峰下さんの家で、全裸になっていたという極めて異常な状況で、突如として正気に戻りました。


広大

え???俺、、一体何を??


広大の頭の中には、直前まで峰下さんに夢中だったという記憶がなく、自分がなぜこの場所にいるのか、何をしているのか全く理解できませんでした。


広大

う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ここどこ??、誰ですか????


広大は、自分が麻里を裏切る不倫をしていたという事実も、麻里もまた須藤と不倫をしていたという事実も、この瞬間、全て忘れてしまいました。彼にとって、この五ヶ月間は、まるで別の誰かが行っていた行動だったのです。


魔法が解けた広大は、自分の置かれている異常な状況に激しいパニックを覚えました。

彼は、全裸で、知らない女性の家にいるという事実から逃げることだけを考えました。

広大はすぐに服を着て、麻里と自分が住む家に帰ろうとしました。

彼は、目の前にいる峰下さんに対して、この数ヶ月間の出来事や自分の行動について何にも問い詰めず、ただただその場を離れることだけを優先しました。

峰下さんの家を出て、広大くんは**「ここどこだ?」と調べたら、** 驚くべき事実に直面しました。


広大

え?!埼玉の大宮?!

※峰下さんの一人暮らし先


彼は、フルリモートで、仕事があると言ってわざわざこんな遠方まで※片道1時間以上

来ていたのかと、自分の理解を超えた行動に愕然としました。


広大

俺、埼玉県にいつもわざわざ行ってたの???


彼は、自分が五ヶ月間、麻里に嘘をつき、異常な行動を繰り返していたという事実を、ようやく認識し始めました。

しかし、「恋の鳥」の影響で不倫していたという核心的な記憶は抜け落ちており、ただ**「自分が何かに操られていた」**という混乱と、麻里への罪悪感だけが残りました。


魔法が解け、広大の心は激しい混乱に襲われました。しかし、彼は峰下さんの家で全裸になっていたという異常な状況から、すぐに自分がしていたことの記憶を呼び起こしました。 


広大は、しっかりと峰下さんと毎日のようにセックスしていたことを覚えていました。  

そして、麻里が須藤に堂々と会いに行くことも覚えていました。麻里が「恋の鳥」に操られていたとはいえ、その二人の不倫の光景は、彼自身の心に深い傷として残っていたのです。   

広大は、この一連の異常事態の原因に思い至りました。

広大は、以前SNSのxで、その鳥の噂を見ていたため、知っていました。


広大

(まさか、俺と麻里、これにやられた??)


この超常現象によって、自分たちの結婚生活が破壊されたのだと悟った広大くは、すぐに麻里の安否と現状に考えが及びました。   


広大

(じゃあ麻里は今、、須藤さんのところにいる??) 


彼は、麻里が「恋の鳥」の影響下にあるまま、須藤といる可能性が高いことを理解しました。広大は、自分が犯した過ちへの罪悪感と、麻里がまだ危険な状態にあるという焦燥感に駆られました。


魔法が解けた広大は、長い道のりをかけて自宅にたどり着きました。混乱と罪悪感に苛まれながらも、自分の異常な行動の原因を突き止め、麻里を須藤から引き離そうとしていました。 


広大

(大宮からわざわざ帰る羽目になったわ、、片道一時間以上かけてなんであんなおばさんと俺会ってたんだよ、、)


家にたどり着くと、麻里はまだ帰宅していませんでした。


広大

麻里!いない、、、


そして、23時過ぎに麻里は帰ってきました。麻里はまだ「恋の鳥」の魔法にかかっているため、広大への愛情はゼロで、須藤への情熱に満ちています。 


広大

麻里!!


麻里は、広大を無視してお風呂に入りました。

広大は、不安と焦りから、麻里さんを問い詰めました。 


広大

麻里今日何してたの?


麻里は、広大が正気に戻ったことを知らないため、平然と、そして残酷に真実を告げました。 

麻里

須藤くんの家で夕飯とエッチだよ💕


この瞬間、広大は、自分の不倫の記憶だけでなく、麻里が須藤という名の同僚と不倫しているという、五ヶ月間の歪んだ現実をすべて突きつけられました。

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