第2話
ガタンゴトン ガタンゴトン 電車から見える景色はビルから、海へと変わっていった。その景色 を見ながら僕は、昔のことを思い出していた。
ももこと出会ったのは物心つく前だった。 両親が仲良く、家が、隣だったから交流はよくあった。しかし、彼女と僕は性格が正反対だった。 ももこは、明るくおしゃべりで、いつも人に囲まれていて僕 は、暗く寡黙でいつも一人だった。 それに、いつも笑顔なももこに対し僕はいつも仏頂面だった。 そんな正反対な僕達の幼馴染という以外の接点は、海が好きということだった。 僕らの故郷は 海に囲まれていて海があるのが当たり前だった。 しかし、周りには、観光客がいっぱいいて近づくことはできなかった。そんな中僕たちが見つけたのは、人のいない、ひどく開けた海だった。 広く美しい海に、僕らは、一瞬で心を奪われた。そして海が、好きになった。二人で幼少期、遊んでいたとき見つけたその場所をそのまま海とよんでいた。その日から、僕らは遊びに行くのはもっぱらその海となった。貝殻集めや砂の城作りなど、様々な遊びを二人でしていた。 小中高と学校もずっと一緒 だった。まぁ高校は僕が合わせただけだけど。 ただ高校になると、 ももこはいつも笑顔で誰にでも優しいことから八方美人だのぶりっ子だの媚びているなど事実無根の噂が広まってしまった。 それでも彼女はいつも笑顔で誰にでも態度を変えなかった。そんな中、ももこに対して僕が一番印象に残っているのは、ももこが初めて僕に弱音を吐いた、高2のあの日だった。
君と見た海 @Oleander
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。君と見た海の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
近況ノート
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます