第2話 グスタフ王視点
「ええい、聖女はまだ現れんのか!」
俺は謁見の間の玉座に座っている。近くに宰相のヒリングがいる。
「国王、お気に入りの占い師を呼びましょうか?」
ヒリングが言った。
「いやいい、あいつはもういい。聖女は平民から出るなどと戯言を言いよったからな。聖女は貴族の尊い血から産まれるものなのだ!」
「左様ですか」
「バルバ公爵家に魔力の強い令嬢がいただろう?そいつが聖女に違いない!聖女は見つかったとお触れを出せ!」
「いやしかし、あの令嬢の魔力は聖女とは程遠いと思います。お考え直しを」
「うるさい!我が国ホマリンド王国にはもう聖女がいないのだ!結界を維持するためには聖女が必要なのだ!」
「う、承知いたしました……」
ヒリングが去っていった。最後の聖女が亡くなってから十年が経っている。王族の魔力で結界をその場しのぎで使っていたが、王族の魔力ではまるで足りないのだ。やはり聖女の莫大な魔力が必要となってくる。国全体を覆う結界も今年が限界かもしれん。結界が破れると凶悪な魔物が国に入って来ることになる。そうなったらホマリンド王国は終わりだ!
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