第3話 緑の手

「ただいまー、洗濯物干したよ」


 俺は洗濯を終えて洗濯物を干して家に帰った。俺の残りの仕事は洗濯物を取り込むこと。


「シャーリーンか、ちょっと雰囲気変わったか?」

「えっ、そう?」


 父親であるアデルが言った。俺が前世を思い出したことは言わない方が良さそうだ。


「まあいい。今年はあれだな……。小麦が凶作だな」

「えっ、そうなの?」

「ああ、村全体でそうだ。こりゃあシャーリーンを売ることも考えないとな。おっと、冗談だ。がっはっは!」


 笑いごとでは無い。俺が売られる?今は余裕ぶっこいているが、いざとなったら売られるに違いない。これはなんとかしないと。


「あれ、シャーリーン外に行くのか」

「うん、小麦畑を見てくる」

「そうか……、今年は酷いから覚悟していけよ」


 そんなに酷いのか。俺はうちの小麦畑までやってきた。これは酷い。これは病気によるものだろう。よし、ここは俺の奇跡の一つ「緑の手」でなんとかするか!


 俺はきょろきょろと辺りを見渡した。誰も見てないよな……。よし、今だ!俺は地面に手を置いた。すると小麦の実が大きくなって色が正常に戻った。それが隣の小麦畑に伝搬していく。辺り一面黄金色だ。よし、逃げるぞ。俺は家に帰った。


「どうだった?絶望的だったろう」


 アデルが言った。


「ううん、大豊作だったわよ?パパももう一回見てくれば?」

「なんだと、そんなはずは……」


 アデルが外に行った。と思ったらすぐ帰ってきた。


「奇跡だ!大凶作が大豊作に変わっちまった!」

「それはよかったわねぇ」


 母のマーサも喜んでいる。今回の事は奇跡として村で騒がれた。

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