第12章 未来へ続く放課後
春の足音が聞こえ始めたある日の放課後。校庭の桜のつぼみが少しずつ色づき、放課後のバス停には優しい光が差し込む。悠真はいつものベンチに腰を下ろし、遠くの桜を見上げながら凛を待った。
「悠真くん!」
「凛、待たせた?」
凛は笑顔で駆け寄り、手をつなぐ。その瞬間、胸の奥がじんわりと温かくなる。
「ねえ、思い返してみると……私たち、すごく変わったよね」
「そうだね。最初はただ同じバス停で会うだけだったのに」
「うん、でも偶然の出会いが、こんなに特別になるなんて思わなかった」
二人はゆっくり歩きながら、これまでの放課後の出来事や休日の思い出、文化祭やクリスマス、冬休みの冒険を振り返る。笑い声や照れた表情が、記憶の中で鮮やかに蘇る。
「これからも、たくさんの思い出を作ろうね」
「もちろん。君と一緒なら、どんな日常でも特別になる」
桜のつぼみがほころび、春の香りが漂う。小さな偶然と勇気から始まった二人の物語は、今や確かな絆となり、未来へと続いていく。
バスが到着する頃、二人は自然に手をつなぎ、肩を寄せ合いながら座った。日常の一瞬一瞬が、二人にとってかけがえのない宝物になっていることを、互いに感じていた。
「これからも、ずっと一緒だよ」
「うん、ずっと一緒」
放課後のバス停は、今日も静かに二人を包む。小さな出会いが生んだ青春の物語は、確かな笑顔と共に、新しい日々へと静かに続いていく――。
放課後の約束 藍川陽翔 @haruma888340
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