第11章 新学期と新たな日常

新学期の朝、校門をくぐると、冬の名残がほんのり校庭に残っていた。悠真は少し早めに教室へ向かい、凛の到着を待つ。教室に入ると、凛はすでに席に座っており、悠真に気づくと笑顔で手を振った。

「おはよう、悠真くん!」

「おはよう、凛」


授業が始まる前の短い時間でも、互いの存在が心を落ち着かせる。休み中に積み重ねた思い出が、自然と二人の距離を近づけていた。


放課後、バス停での再会はいつもより待ち遠しい。凛は少し照れくさそうに、でも嬉しそうに悠真を見つめる。

「昨日の宿題、大変だったね」

「うん、でも凛が手伝ってくれたおかげで助かった」

「ふふ、喜んでもらえてよかった」


二人は自然に手をつなぎ、帰り道を歩く。小さな会話の一つ一つが、互いの存在をより特別に感じさせる。

「新学期も、いろんなことを一緒に楽しもうね」

「もちろん、君とならどんなことでも楽しいよ」


夕暮れの空の下、二人は寄り添いながら歩く。冬の冷たい風も、互いの温かさには敵わない。新しい日常が始まり、二人の関係は一層確かなものになっていく。


「これからも、一緒に歩んでいこう」

「うん、ずっと一緒だよ」


小さな偶然の出会いから始まった物語は、今や互いにとってかけがえのない日常となった。青春の一ページは、二人の笑顔と共に静かに輝き続ける――。

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