第10章 冬休みの思い出と新学期

冬休みが始まり、街は年末の賑わいと新年の静けさを交互に見せていた。悠真は凛と過ごす計画を胸に、楽しみで胸が高鳴る。


「今日はどこ行こうか?」

「うーん、今日は少し冒険してみたいな。あの駅前の小さな図書館、行ったことある?」

「ないけど……面白そうだね。行こう」


二人は駅前の静かな道を歩き、雪の残る公園やカフェを経由して図書館へ向かう。小さな冒険だが、二人にとっては特別な時間だ。


図書館の中、凛は好きな小説を手に取り、悠真は彼女の選ぶ本をじっと見守る。

「これ、面白そうだね」

「うん、読むの楽しみ。悠真くんも読んでみる?」

「もちろん。君が勧めるなら間違いない」


静かな空間で一緒に本を読む時間は、互いの距離感を自然に近づける。言葉にしなくても、存在だけで心地よさを共有できる瞬間だ。


帰り道、駅前の広場に立ち寄ると、冬の夕日が二人を柔らかく照らす。悠真はふと凛の手を握り、目を見つめる。

「冬休み、ずっと一緒に過ごせてうれしい」

「私も……悠真くんといると、毎日が特別になる」


雪の上を歩きながら、二人は小さな笑い声を交わし、冬休みの思い出を少しずつ重ねていった。その日が終わる頃、心の中には新学期に向けた期待と希望が膨らんでいた。


「新学期も、また一緒にいろんなことを楽しもうね」

「うん、楽しみにしてる」


悠真と凛は、日常の中にある小さな特別を積み重ねながら、互いの存在の大切さを確認した。冬休みの思い出は、二人の関係をより深く、より確かなものにしていく。

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