第9章 新しい年と始まりの笑顔

新年、雪が舞う朝。悠真はいつもより早く起き、鏡の前で髪を整える。胸の奥には、小さな高鳴りがあった。今日は凛と初めての新年の放課後を過ごす約束があるのだ。


駅で凛と再会した瞬間、悠真は思わず笑みを浮かべた。凛もまた、真新しいコートに包まれ、頬を赤らめている。

「新年、おめでとう!」

「おめでとう!今年もよろしくね」


二人は自然に手をつなぎ、バス停へと歩く。雪の冷たさも、手をつなぐ温かさで和らぐ。


「新しい年だね……何か目標とかある?」

「そうだな……もっと悠真くんといろんな時間を共有したいかな」


悠真は胸が熱くなり、照れながら答えた。

「僕もだよ。去年よりも、君との時間を大切にしたい」


放課後、二人は近くの公園へ足を運んだ。白い雪が地面を覆い、冬の光が柔らかく降り注ぐ。悠真は小さな雪玉を作り、凛にそっと投げる。

「わっ、冷たい!」

「ごめん、でも楽しそうでしょ?」


凛は笑いながら雪玉を返す。二人の笑い声が、公園に響いた。


雪の上に座り、寄り添いながら温かいココアを飲む。手をつなぎ、肩を寄せ合い、何気ない瞬間が特別に感じられる。

「今年も、ずっと一緒にいようね」

「うん、約束だよ」


新しい年を迎え、二人の関係はさらに深まった。日常の些細な瞬間が、二人の絆をより確かなものにしていく――悠真は静かに、けれど確かにそう感じた。

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