第14話 波乱な転校生
チャイムが鳴り、担任の福井先生が来る。
「みんな、席についてね。
今日は、転校生を紹介します。
入ってきて。」
ガラッ
「え、」
「イケメン!」
「ね!かっこいい〜」
え、え、え、え、え……。
「二階堂 文哉です。
小学生の頃、この辺にいたんですけど、一回東
京へ引っ越して、またこちらへ戻ってきまし
た。
よろしくお願いします。」
「「「はーい」」」
何で、ここに………二階堂くんが……。
「じゃあ、二階堂さんは、えーと………、
栗島さんの横が空いてるわね。」
「はぁ?」
小声で文句が出てしまって、隣のすいのんが、「どうしたのぉ??」と聞いてくる。
そ、そうだ。
すいのんのこともあるんだった……。
今は気まずいなぁ……。
「な、何もないよ」
「そぉ?
イケメン君が隣でよかったじゃーん」
「う、うん」
ヤバい……二階堂くんが隣………、
そのうえ、今一番気まずいすいのんも隣……。
どうしよう、ピンチ!
「ねぇ」
二階堂くんが耳に唇を近づける。
「よろしくね、幸知ちゃん」
小声でささやかれたのは、私の名前だった。
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