第12話 過ち

 嘘、嘘、嘘、嘘、嘘

 何であんな声が………隣の部室で何をしてるんだろう。

 凄く……気になる。

 副部長とすいのんはー……私に嘘をついて裏で付き合ってたってこと?

 もう、なんでこんなに………馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿っ、馬鹿。

 こんな過ちは……もうダメなのに。

 ー小5ー

 私は、クラスで隣の席になった二階堂 文哉(にかいどう ふみや)くんのことが好きだった。

 ただ、足が速いという理由で。

 その一ヶ月後に私は彼からの告白を受けることになるのだが、私は多分、調子に乗っていたんだと思う。

 彼は思わせぶりな態度で女子を自分のものにする小汚い男だった。

 最初は傷ついたが、だんだん、小5でそれはヤバいという雰囲気に皆気づいてきたらしい。

 二階堂くんは、皆から距離置かれる人となった。

 そこから楓のこともあり………私が好きになりやすいのもあるのだが、だからって神様、こんな仕打ちはないよ………。

 副部長にまで裏切られたら、陸上部いにくいじゃん……。

 もう、どうしよう。 

 この気持ちは、抑えなきゃってわかってるのに………、抑えらんないよ…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る