第2話 雪|女ペンション殺人事件 ①
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《チュートリアル開始》表示されていると気づけば目の前の全てが雪景色になっている
次に赤星雲統/アカグモ スベルの意識を襲ったのは落下であり前回の事件の死体が頭に過ぎりながらも柄にもない潰れるような叫び声を上げた
降り積った雪がクッションとなり無事に自然が作り出した純白の寝床に倒れ込むと自分の格好が赤色のTシャツという軽装なことに驚く
所詮はゲームだというのに肌を貫くようなホテルの夜風なんかとは比にならない程の寒気が襲ってくる
「意識をゲームに転送するだけで感覚が全て操作される...なんて考えるとXan Visor/ザンバイザーは本当に恐ろしい技術だな...」
青いショートカット髪の探偵好きで清楚そうな女と
金髪でドギツイ桃色のパーカーが似合うギャル
ペンションの2階のベランダから此方を見て何やら深刻そうな表情で叫び声を上げている
建物には[雪|女ペンション]なんていう何とも雪女伝説を想起させるようなカップルで泊まるには縁起悪く繁盛させるのは難しそうな看板がある
手についた血液により文字通り赤星雲の血の気が引きソレが落下の怪我で自分が流した物では無く横の死体から流れた物だということに気づいた
炎藤巡/エンドウ メグルと池悠島のホテルで名乗っていた青年が顔を雪の中に埋めながら後頭部から血を流して倒れているのだ
【雪|女ペンション殺人事件〜死の選択肢〜】E
《犯人を2人のヒロインの中から選んで下さい》と事件のタイトルや要求されるMISSIONが赤星雲の視界に次々と表示された
「なんだ?ヒロインって...ホテルの事件と何処か毛色が違うぞ...ふざけているのか?」
リビングの暖炉の前で濡れた身体を温めている赤星雲統は事件について後ろのソファに座っている自称は名探偵の二見鏡狐/フタミ キョウコに質問する
「表で死んでいるのは炎藤だよな?ホテルから随分と事件の規模が縮小したじゃないか...ヒロイン選択って...何をさせるつもりなんだ?」
「大学の
また台詞を噛んでいる二見は何時になく見栄えが良く少しだけ光や声色が調節されているせいか艶っぽい雰囲気を漂わせているような気がする
まるで付き合った後のような態度と景色が前倒しに来ているような違和感、Tシャツを着ているだけなのに妙にフタミの体のラインが強調されている
Tシャツに光沢がある気すらする
赤星雲は様々な違和感を覚えていたが口には出さずにゲームの仕様について文句を言うことにした
「同じ大学...事件ごとに俺達の関係性とか設定とかも変わるのか...厄介極まりないシステムだ」
「早く服を脱いで下さい!!そんな状態で犯人探しや証拠集めをしたら凍死します!!」
うるさい声に負けて一瞬だけ上着を脱ごうとするとフタミの方を見て赤星雲統/アカグモスベルは拒む
「人前で脱げるわけないだろ、恥ずかしい」
「脱ごうとしてましたけどね...濡れた服だと風邪を引きますよ?はっ!?まさか赤星雲さんから移った風邪で全員が死ぬことこそが犯人の狙い...」
「どういう狙いだよ...ニューラルネットワークが働いてないのか?このAI」
文句を言っているとドギツイ桃色の豹柄の服を着た如何にもギャルといった風貌の魅力的な女が取り外したカーテンを持ってきて現れてきた
「アタシがコレで隠してるからさ?着替えろよ」
「犯人...」
「おい...いきなり人の事を疑うなんて酷いぞ」
「人じゃなくてNPCだろ...俺はゲームの中にいる人間に用がある...こんな事件で長居はしてられない」
カーテンを持つ手はギャルだというのにメイクも少し控えめで今日はネイルもアクセサリーも付けていない
名達杏奈/メイダツ アンナは素早く薄いカーテンを宙に投げるとアカグモに飛びかかって馬乗りになり殺すような勢いで彼の服を一瞬で奪って放り投げていく
揺れ動くカーテンの中で2人が何をしているかは見えないがフタミは思わず赤面して顔を隠す
気づくと赤星雲の着替えは雪にダイブした時と変わらずに終わり彼の服は0000と只管にゼロが並べられたダサいデザインとなっていた
アンナの照りついた褐色の肉感的な胸や太腿は彼女によって意識的に彼の身体に密着されていきゲーム内とは思えない程に身体の上に美女を感じる
漂うピーチティーの香りすら味わうと赤星雲は左胸が締め付けられるような感覚と共に息苦しくなると彼女を薙ぎ払うように退けて立ち上がる
「な!?いきなり何をするんだ!!このっ...」
「あぁん?ちょっと服を脱がされたぐらいで恥ずかしがりやがって...こんな美女に手伝ってもらって...むしろ金銭を要求したいもんだぜ」
「AIに誘惑されて興奮するか?此処で得意気になって金渡すのは終身刑級の馬鹿だけだろ...」
明らかに不機嫌そうに歯ぎしりしたフタミはキスするように距離が近づけていく赤星雲とアンナの間に割って入り話す
「アカグモさん?事件について話したいです!!」
「あぁ、事件について...炎藤が"うつ伏せの姿勢"で倒れていたな...コレは自らベランダから落ちた可能性を示している...ベランダから落ちた俺も同じような俯せの姿勢になったからな
前回の車広のように仰向けで倒れていると何者かに突き落とされた可能性なんかを疑うことができる...背中から飛び降りて自殺するヤツは居ないからな」
難読漢字ばかり書かれたTシャツを着た二見鏡狐は腕を組みながら前屈みになりタヌキ顔と自慢の淡い海のような宝石のような瞳を近づけながら問う
ライムやレモンの香水なのか冬景色の後だというのに懐かしい夏の暑さすら思い出させていく爽やかな清涼感のある香りが漂った
「はぁ...」
「本当に大丈夫ですか?アカグモさん...アンナちゃんに誘惑されて事件未解決になったら許しません!!」
「近くで見ると...凄い美人だな...作り物とはいえ」
「まだ色ボケてますね!!ぶん殴ります!!」
不自然に二人で立ち上がるとフタミとアンナは次々と赤星雲の方に事件の説明を始める
「犯行を目撃した人はいません!!気づいたら炎藤くんが倒れていました!!最初に見つけたのは赤星雲くんでベランダから外を覗き込んだ時に滑って下に落ちました...スベルが本当にスベるんですから...
名は体を表すとは良く言った物です!!」
「言っとくけどアリバイなんてのは必要ないからな?アタシ達は3人で寝ていて同じタイミングで起きたらフタミが外に転がってるアイツを見つけて...
それにビビったアカグモがベランダから身を乗り出してたら落ちたんだからな...ったく...ドジだな」
おそらくドジな設定の赤星雲は捜査のため吹雪と豪雪に苛まれていて危険な外にTシャツ姿で出ていく
頭をかち割られて死んでいるスキー用のジャケットを着た炎藤の死体が既に雪によって隠され始めていることに気づき急いで証拠を探す
彼の右手は完全に寒さによって硬直しており人差し指と薬指が不自然に立たせられたままで死んでいる
「この指は...念力でも使おうとしていたのか?」
現場には常に雪が降っており凶器や血痕や足跡などの重要な証拠があったとしても直ぐに隠されてしまうだろう
「ホテルの事件もそうだが落とされて死んだのなら証拠なんて大して残らない...単純な犯行ほど足が付きにくい...炎藤が殺されてから降った雪のせいで犯人の痕跡が分かりづらくなっている
だが雪で証拠が残っていないというのも証拠だ...」
2階に上がると大きな部屋に4人のベットがあり自分が滑ったとされるベランダも窓の外に見えており手摺には雪が集まった白ウサギのように丸く被さっている
「部屋は仕切られて無かったのか...2階で犯人が不自然な行動を取れば寝ている誰かに見つかるリスクがあったのか...」
赤星雲は捜査のために虫眼鏡や推理小説が置かれたフタミの方のベットに手を付けるとシーツなんかを外したり間接照明の下を調べている
「何も見つからないか...スマホはフタミもアンナも自分で持っているだろうからコッチから盗み見ることはできないな...」
探偵ならではの茶色のチェック柄の荷物や衣服が入ったカバンを開けると中は湿っていてゴチャゴチャと上着や下着が整理されずに詰め込まれている
赤星雲はバックの中に手がかりは無いか探していると何かを手に取る
赤星雲は妙に青くフリフリのレースの装飾が入った下着を手に取ると鼻の下に手を当てながら熟考する
「この下着は不自然だ...二見のことは....よく知らないがパンティーが派手すぎる気がする...アンナの下着がフタミのカバンに入ったのかも知れないな」
「なにやってるんです!!」
後ろから大音量で喋りかけられると赤星雲は耳を塞ぎながらながら床を転げ回りながらも何とか立ち上がると自分のベットの方に倒れる
「なんだオマエか...」
「ふざけないで下さい!!真っ赤な髪型も相まって赤毛組合を思い出しましたよ...真面目に殺人事件の犯人を追ってると思ったら下着泥棒しようとするなんて!!卑劣!!クズ!!犯罪ビンゴ!!」
「あのな?俺は作り物の人間なんかに配慮するつもりも無いしゲームの世界で倫理観を求められる義理は無い...さっきも服を脱がされてるし」
「それは犯罪捜査のためには手段を選ばない...ということですか!?へーっそうなんですかね!!!
僕のパパと同じような事を言うんですね...」
急に汐らしくなった二見鏡狐はベットに倒れた赤星雲の横に足を揃えて座ると彼の腹を擦りながら天井のシーリングファンを見ながら昔の話をする
「推理物が好きになったのは幼い頃の僕にパパが読み聞かせをしてくれたからなんです...探偵と犯人が僕の中の善悪で...凄く分かりやすくて好きでした...
でも現実の事件は何が悪で何が善なのか分からなくなり探偵として事件現場に突っ込もうとすれば不謹慎だと一蹴される...そしてアレだけ恋焦がれていた殺人ミステリーも...同じ大学の炎藤くんが犠牲者」
「好きな物が近くなれば不幸になり...遠くなると心は締め付けられるか...俺も若い頃は金を追い求めるために幾つも会社を作った...
金を稼ぐためにプログラミングを覚えて現代社会に置いて常に必要とされる最先端技術の知識や商売の知識を得た...だがな...金を稼げても何も無い...」
赤星雲はゲームの世界だというのに現実の話が堰を切ったかのように止まらなくなっている
頭に湿気が残っていたせいか床に水滴が垂れる
「俺を目の敵にしていた父親を稼ぐことで黙らせたかった...親父の言うことを聞いてばかりの母親に尊敬できる息子を見せてやりたかった...高校生の妹の留学の金も学費も全て払ってやりたかった...
だが妹は死んで父親と母親は事件のせいで病んで離婚した...違うんだ...俺は...こんな人生のために努力していたんじゃない...先の結果さえ見えていれば判断を間違えることなんて無かったんだ...」
床に垂れていく湿気や頭に残った湿気が水蒸気ではなく熱い自分の後悔の涙だということに赤星雲は気づくのが遅れていた
「人生は密室トリックに似てますよ赤星雲さん...鍵を開けて中に入るまで死体を見ることはできない...開いても中にあるのは見たくもない現実です...
でも...謎を解くには見たくない物も見なくちゃいけないんです.....人生も...同じだと思いますよ...」
フタミの中身のAIは相変わらず赤星雲/糸澤をヒロインとして恋愛に誘っているのかゲームの想定を超えて心配したのかは分からないが不器用に彼の手を握る
赤星雲はフタミの手の温かさを感じようとすると不自然な感覚を覚える
フタミの手にはは探偵とかミステリー関係のない可愛い肉球のデザインが描かれ少し濡れた手袋をつけられていた
同じ大学とはいえ異性と生肌を触れ合わせるのは恥ずかしいと思った彼女なりの握手なのだろうか
「大学生なのに...仕事の話とかしてましたし...よく分かりませんでしたけど...赤星雲さんが本気で事件に向き合ってると分かったので...少し許します」
「ありがとうな...えーっと...オマエ」
「名前!!忘れてるじゃないですか!!あんまり馬鹿にしてると...この事件を全員犯人っていうオチにしますからね!!」
赤星雲は窓から暖かい部屋の外に目を向けるとベランダの近くの屋根から左側から何個か並んでいる大量の氷柱/ツララがある
左を見れば氷柱、右側を見れば氷柱はかけていて外の雪景色が何にも邪魔されずに見ることができる
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