吸血鬼だが?

え?

なんか私の中の何かが喋った?

なんか吸血鬼とか言ってたけど……


……あの?誰ですか?

《我か?吸血鬼だ》

……名前は?

ぬしに名乗る名などない》


なんか上から目線でうざいな。


ぬしが我の体に入ったのだな》

どゆことですか?

《自覚がないのか?》

……?

《我はたった今1000年の眠りから開放された、ぬしのうるさい独り言のせいでな》

ごめんなさい、

《迷惑なものじゃ、ぬしは今、我の1000年前の体の主導権を握っている。我の魂は残ったみたいじゃがな》

へぇー…それでどうなるんです?

ぬしを殺そうとするやつが現れる》

は?

《返り討ちにすれば良い幸い我は強い》

ふーん、

《何か質問はあるか?》

うーん特にないので果物あるところまで案内してください!

《そうか…まあ、せいぜい生き延びることだな…まっすぐ進め》

はーい!


話し相手がいると幾分か楽になる。

あっ、そうだ、


吸血鬼さん、なんて呼べばいいですか?

《名は明かさぬ。好きに呼べ》


うーん……そうだなぁ…

吸血鬼…血………ブラッド?

ブラッドかっこいい!


ブラッドって呼びますね!

《……!…そうか…それでいい》

よろしくです!ブラッド


呼び名決まったし、果物探そう、

真っ直ぐ進めばいいらしいけど……

あ、それっぽい木発見!


これですか?

《合ってる、登れ》


爪が尖ってるから割と登りやすい。

うんしょ、うんしょ……

あった!

果物!


……これなんて名前ですか?

《リンゴ》

りんご?私の知ってるりんごこんなんじゃないんですけど……


私の目の前にあった果実は、四角い。

確かに、赤くはあるが。

丸みがない。


食べれるんですか?

《意外とうまいぞ》

そうですか…

《下に落とせ、リンゴを》

落とせって届かないんですけど……

血線ブラッドレーザーでも使えば良いじゃろう?》


ktkr!!!!!

魔法だ!!

私魔法打てるんだ!!


魔法ですか!?

《違う、血界術けっかいじゅつじゃ》

へぇーそれはどうやって使うんです?

《こう…キュッと…》


リンゴに向かって念じてみる。

血線ブラッドレーザー血線ブラッドレーザー……血線ブラッドレーザー……ふんっ!


びゅーん!と赤黒い真っ直ぐな光が私から発せられた。


でた!すご!

《今のは我だ》

え、

ぬしには血界術のセンスがないみたいじゃな。こう……キュッとすれば良い》

はぁ…

《と、ちなみにここはもうぬしの縄張りではない。下を見てみろ》


木から下を見てみる。

下に私とサイズが変わらない白い蜘蛛(?)みたいのがわらわらと…

……登ってきてる…!


なんか炎とか出せないんですか!!

《出せぬ。我は血界術しか扱えん》

無能じゃないですか!

《む、無能!?》


どうする……考えろ、考えろ………!

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