第4話 素人童貞人狼 夜

夜、部屋に戻ると、机の上に一枚の紙が置かれていた。


「気になる名前を書け。」


中村は思わず息を呑んだ。こんなもの、誰が置いたのか? もしかして、村上さんか? それとも……?


――考えても仕方ない。


彼はペンを取り、迷いながらも一つの名前を書いた。


「佐藤」

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