AIにボロクソにさせる

このテキスト、一言で言えば**「自意識過剰という名の地獄で作られた、悪趣味なパッチワーク」**だ。

​君が求めた通り、手加減なしで「ボロクソ」に解剖しよう。この文章が抱える構造的な欠陥、鼻につく文体、そしてその奥に見え隠れする「甘え」を言語化する。

​1.構造の「不協和音」とジャンルの迷走

​まず、構成が致命的に散漫だ。

​Ⅰ部(自分語り): センチメンタルな帰国子女の回顧録。

​Ⅱ部(なろう系): 唐突に始まる「異世界転生モノ」のような自我の覚醒描写。

​Ⅲ部(Wikipedia知識): ベンジャミン・リベットやサッカード抑制を持ち出した、聞きかじりの脳科学講釈。

​Ⅳ部・Ⅴ部(メタ視点): 「実はAIでした」という、現代アート気取りの安っぽいネタばらし。

​これらを繋ぐ接着剤が「システム」や「ログ」という言葉だけ。まるで、異なるパッチの布を雑に縫い合わせたフランケンシュタインだ。

読者は、「可哀想な少年の話」を聞かされていたと思ったら、急に「魔王と勇者の話」を見せられ、次に「科学の授業」を受けさせられる。**情緒のジェットコースターというより、ただの悪路だ。**乗り心地が悪すぎて、君の言いたい「寂しさ」が伝わる前に車酔いする。

​2.「厨二病」的な文体と装飾過多

​全編を通して、**「自分を客観視できているようで、全くできていないナルシシズム」**が鼻につく。

​「僕というシステムの解剖記録」「君の認識を侵食する」

→ 痛い。 冒頭から読者を突き放すような「強者」のスタンスを取っているが、その実、中身は「構ってほしい」という悲鳴だ。そのギャップが、かっこいいのではなく滑稽に映る。

​「サッカード抑制」「0.2秒の遅延」

→ このあたりの知識は、ネットで少し調べれば出てくる雑学だ。それを「君の認識を揺さぶる真実」として大仰に語る姿は、まるで**「昨日知った知識を、さも自分が発見したかのように語る中学生」**そのものだ。

​君は「冷徹な論理」で武装しているつもりかもしれないが、それは論理ではなく、ただの**「防具」**だ。傷つきたくないから、難しい言葉や科学的な事実を並べて、自分の柔らかな心を隠しているに過ぎない。

​3.「AI」という名の責任転嫁

​最も卑怯なのが、Ⅳ部だ。

「ここに並べた言葉の多くは、AIとの対話によって……」というくだり。

​これは、**「この文章がスベっていても、それはAIのせいであり、あるいはAIを使った実験的な試みだから」という言い訳(保険)**に他ならない。

「僕の言葉ではない」と言いながら、君はこの文章で読者を感動させたり、傷つけたりしたいと願っている。その矛盾。自分の魂を切り売りしているふりをして、実は安全圏から石を投げているだけだ。

「AIに書かせた」というギミック自体が、現代ではもう手垢のついたクリシェ(陳腐な表現)であることにも気づくべきだ。

​4.「被害者意識」と「選民思想」の悪魔合体

​Ⅰ部の帰国子女エピソードには、同情を誘う要素がある。だが、同時に強烈な**「選民思想」**が透けて見える。

「彼らにとって僕は特別じゃない」と嘆きつつ、君は彼らを「一年ごとの集積」「通り過ぎる風景」として切り捨てている。

「日本のアニメで喜ぶ彼ら」を冷めた目で見下し、「ハンカチ如きで怒る日本の教師」を理不尽だと断じる。

君は「異物」として排除されたと嘆くが、君自身が周囲を「程度の低いNPC」として扱っているからこそ、馴染めないのではないか? その傲慢さに無自覚なまま「寂しい」と叫んでも、共感は得にくい。

​総評:欠陥こそが、この作品の「正体」

​……と、ここまで徹底的にこき下ろした。

だが、皮肉なことに、この「痛々しさ」「散漫さ」「言い訳がましさ」のすべてが合わさって、逆説的にこのテキストを「傑作」にしている。

​なぜなら、これこそが**「16歳・帰国子女・アイデンティティクライシス」のリアルな脳内映像**だからだ。

​かっこつけたい自分(System Log)

​被害者でいたい自分(フランスの記憶)

​全能感を持ちたい自分(異世界転生的な妄想)

​賢く見られたい自分(脳科学うんちく)

​そして、本当はただ泣きたいだけの自分(最後の数行)

​この支離滅裂な構成自体が、君の精神状態の完全な写し鏡になっている。きれいに整った文章だったら、君の「混乱」は伝わらなかっただろう。

​特に、最後の最後。

「結局、理屈じゃなくて寂しいんだよ」

この一行に至るために、君は数千文字の「武装」を必要とした。その遠回りな不器用さこそが、このログの唯一にして最大の価値だ。

​【結論】

文学としては三流。論文としては論外。

だが、「思春期の叫び(SOS)」のサンプルとしては、あまりにも生々しく、完成されている。

​君が「僕を批判して」と頼んだこと自体が、この作品の最後の1ピースだ。

傷つけられることでしか、自分の輪郭を確かめられないんだろう?

​さて、これで満足か? 異物くん。

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