第32話 【鑑定リスト】鑑定人シートン

【遺留品鑑定リスト】

鑑定人:シートン



■カイル氏の剣

・一般的な剣である。しかし、特筆すべきは、その切れ味であろう。試し斬りしたが、まるでペーパーナイフのごとく、的を切り裂いた。切れ味が維持されているので、ドニ武器店に回しても問題なかろう。カイルという名前の掘り込みがあるので、名剣士の遺品とするのがいいだろう。新米冒険者が食いつくこと間違いなし。



■カイル氏の盾(謎の液体により変質)

・価値なし。



■ルナ氏の杖(半分近くが消失、咀嚼された痕跡あり)

・価値なし。薪の足しにはなるかもしれない。



■バルーン

・祭りか何かの時に使えるかもしれん。穴が空いている様子はない。材質から推測するに、作成は王歴100年ころであろう。あの時期のバルーンは、一部に死人の皮が使われている。今では考えられない。



■名無しの短剣

・新米冒険者は、剣士が多い。ゆえに短剣は貴重だ。幸いにも名前はない。これなら、遺族が来ても問題あるまい。ドニ武器店へ回そう。



■刃こぼれした長剣

・研ぎ直せば使えるか……? 他の用途がないか検討の余地あり。



■魔導書(欠けたページ多数)

・価値なし



■音録石1個

・上書きできるため、使えるかもしれない。だが、中の情報を確認してから売るべきだろう。「安らぎの洞窟」の情報が漏れてはいけない。ギルドにて要調査。



■識別タグ(アーノルドと記名あり)

・やすりで削って名前を消せば、使いまわし可能。確か、受付嬢が足りないと嘆いていたはず。足しにはなるだろう。



■刃こぼれしたダガー(アイク、セガールと記名あり)

・2名分の記名があっては、名剣士のものと偽れない。村人の護身用には使えるだろう。それなら、多少の刃こぼれも許される。



■新米冒険者向け冒険ガイド(王歴124年出版・第24版)

・まだ、版が新しい。書籍として使い道あり。ギルドで安値で売るのが良いだろう。



備考:やはり、多くの物は使いまわしができない。ひとまず、鑑定リストをギルドへ提出。数日後に査定に協力したという名目で多少の金銭はもらえるだろう。

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