第2話救世主①


(場所はわかったけど...女の人っぽかったし、長く関わりたくないな...そうだ!メイドさんが準備してくれた袋に入ってた仮面で顔を隠そう。)

「よいしょっと」


(取り敢えず顔は隠せたか、んで、ゴブリン8体かな。女の人2人...片方は護衛かな?他に周りに3人の人が倒れてるな)


ノアは悲鳴があった方に走り出した。

‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪

「お嬢様は私が守りますどうかお下がりがりください!」

必死の表情の護衛ヤルダは叫ぶ

(クソッ、お嬢様がカルルへ向かう途中で襲撃にあってしまうとは、ゴブリンだけなら良かったがワーウルフまでいるとは、3人はもうやられたがお嬢様だけは死んでも守る!)


ヤルダは小さい頃孤児であった。だが、ヤルダがお嬢様と呼ぶ相手イリスによって救済されたため、心からの忠誠を誓っている。


「もう良いのです、あなただけでもお逃げなさい、あなたは強い、逃げることも可能でしょう。誰も咎めはしません。」

とイリスは半ば諦めたような顔で目に涙を貯めながら話す。イリスもギリギリであり、ショックで意識を失いかけている


イリスは、貴族と愛人の子供であったが、貴族がそのことをバレるのを嫌い、僻地へ押し付けるように母親と辺境の地にて住んでいた。

しかし、イリスも18となり首都カルルにて勉強に行くことが許された。もちろん貴族であることは何があってもバレてはいけない。


「あなたが私より先に死ぬことはぜったりにさせません。神に誓ってお守りします。」


そこへやけに大きい男が現れた。


‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆

(やっと着いたって、ワーウルフいるじゃん。

探知しきれてなかったな、まぁまぁなピンチだし、2人とも美人だし、はぁ、気が滅入る)


何を隠そうこの男、美人が苦手なのである。

メイドとは幼い頃から一緒なので慣れているが、当たり前だが目の前のヤルダとイリスは初対面なので、苦手意識がすごい。

(取り敢えず、加勢...かな)

「身体能力向上系で地面に降りるか」


バッッッッコォォーン!!!

魔物と人の間へ勢いよく降り立つ

周りの倒れてる人達はちゃんと避けた

この男15歳だが身長183cmの80キロなのでかなりでかい。この世界の平均身長は男性163cm、

女性150cmのため全体で見てもかなりでかい,


「な、何者だ!」

護衛のヤルダが叫ぶ


(うわーっ、こういうタイプか、忠誠を尽くします、貴方は私が犠牲になっても守ります系か...めんどくせぇ、とりあえず...無視!)


「周りはゴブリン5体にワーウルフ3匹、そんなことを話している暇はない。そこでこれでも飲ませて座っていろ」


ノアはカバンに入っているポーション5本をヤルダめがけて投げる。この世界でポーションはとても貴重。だがノアは自分で作れるため価値を理解していない。


「こ、こんな見ず知らずのものから渡されたものなど飲めるわけがないだろう!」

ヤルダは叫ぶ


ノアは思う

(やっぱりこいつめんどくせぇ。無視しよ(n回目))

「ワーウルフの方を先に片付けるか」((ボソッ


ノアは空間魔法が得意である。

この世界の魔法は

炎、水、土、風、光、闇、空間、治癒

の魔法が存在していて、光、闇、空間、治癒は

マイナーな魔法とされており、使用者が少ない。

特に治癒の魔法は聖女様しか使用できない。


「ワーウルフを無くせ」

刹那ワーウルフがいたと思われる場所から存在が消える。

(よかったぁ、効いたぁぁぁ、この魔法指定出来る個体数も強さも限りあるし、使用制限もあるから効かなかったらめんどくさかったァ)


「残りはゴブリンだけか、よし。潰せ」

ゴブリンがせんべいのように薄くなる。

(空間魔法って重力も操れるの強いよなぁ、やり方によっては空飛べるし。っと、倒せた。

とりあえず、後ろの人たちの保護だな。)

‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆

イリスと、その護衛ヤルダは驚愕していた。

颯爽と大男が現れたかと思ったらこちらにポーションを投げ、魔物達を一瞬で消し去っていたからである。その強さには恐れすら覚える。


ヤルダは戦いという名の一方的な蹂躙を見ながら思い出す

(イリス様は怪我をしているし、ほかの3人もギリギリだ、私もだが...。このポーション...怪しいが、これほどの強さがあるものが毒殺など考えるだろうか。)


ヤルダは決意した。


「私がこのポーションを毒味します。お嬢様も大丈夫であったらその後飲んでください。」

ヤルダは一気に飲み干す...すると


(な、なんだ、体がの傷が、疲労が、みるみるうちに無くなっていく、...す、すごいな、これは)

「ははは」

もはや感嘆に近い笑いを発し、お嬢様を見て

「大丈夫です、このポーションはとてもすばらしい出来です。ほかの護衛たちにも飲ませますのでお嬢様も」

と叫んだが、イリスは意識を失っていた

「お、お嬢様!」ヤルダは叫んだ


‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆

「お、お嬢様!」


「えっえっえっ、なになになに」

ノアはやらかしてしまったかと少し焦る。

(ちゃんとポーション渡したし、魔物だって倒した。何があったんだろ。)

見てみると


(お嬢様って言われてる人倒れてるじゃん。)

‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界で憧れのヒーロームーブをしようと思う。━━その後?面倒くさいから放置で! メテ @AK3DA

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ