異世界で憧れのヒーロームーブをしようと思う。━━その後?面倒くさいから放置で!

メテ

第1話こんにちは異世界

「年末だってのに出勤かよ...俺まだ24だぞ、」

この冴えない男の名は沼澤謙信、

年齢=彼女いない歴の冴えない男である。

(なんかガキが公園で遊んでんな....なんも考えないで遊んでるだけでいいなんて、楽なもんだぜ、って、危ねぇ!)

車道に転がったボールを取ろうとした所に車が突撃しそうになっていた為、反射的に体が動いた。


━━━━━━━━━━━━「ガハッ...」

その子を押し飛ばし、助けたが自分がひかれてしまった。

薄れる視界にその子の親と見られる女性とその子供が見える。

(この子が救えただけ俺の人生に価値はあったのかね...、アッパソコンノデータケシテクダサイッテイワナキャ)

その思考を最後に意識はプツッと切れた。

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「ウッ、...ここはどこだ??」

(ここが天国ってやつかね)

「やあ!」


目の前に露出の妙に高い女性が立っている。

何を隠そうこの男、年齢=彼女いない歴の男である。そう、色々考える以前に緊張している。


「えっと、こんにちは?こんばんは?」

(接客してて良かった!ありがとう緒方上司!緊張せずに話せたよ!)


「貴方は、前世で素晴らしい行いをしました、なので異世界へ転生、いや、憑依?を行います。

貴方の記憶を覗いた結果、異世界が好きみたいなので将来有望な子の意識にあなたの意識を上書きします。」


(え、異世界??....マジかよ、いつも異世界転生したいと思っていたが、ほんとにできるとは...ってか、この人、誰だよ、ここどこだよ)


「あぁ、すまないね色々説明不足だったよ。

でも、時間が無いんだ手短に。私は神でここは天界だ。これから君の行くところは君以外の転生者はいない。だが、困っている人が沢山いる。

救うも救わないも君の自由だ。やりたいようにやってくれ。...さぁ、時間だ。君の来世が素晴らしきものになることを期待している。」


(心読めるのね、なるほど)

「...分からんけどわかりました。神様ありがとうございます。」


ぺこりと頭を下げると神様は微笑みかけた。


(この顔は生涯忘れないだろうな...生涯ってこの場合どうなるのか知らんが。)


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「んん...」

(懐かしい夢を見たな、15年前かこの世界に転生してから...って、そんな時間ない!ようやく独り立ち出来る年齢になって、今日独り立ちできるんだ!)


ドタバタと準備し始めた。


コンコンコン

ドアがノックされる音が聞こえる。


(きた、キタキタキタ!準備完了の報告だ!

貴族に転生したけど5男でどうなるかと思ったが放置してくれるのは非常にありがたいな。まぁ、独り立ちに当たって貴族としての名前は消されるのだけどね!)


「入れ」


「失礼します。独り立ちの準備が整いました。本来15歳という年齢は早すぎるのですが、ノア様ならば問題ないでしょう。」


転生したこの男はカイル・ノデール・ノアになった。カイルが家名でノアが名前である。

この家では、長男と次男は家を継ぐためそしてそのスペアとして家にいるのだが、その他は家名を消して冒険者として独り立ちすることが求められる。そこでカイル家との関係は一切絶たれる。

と言っても片田舎なので問題ない。後々のことを考えて独り立ちする方が将来は明るい。

ちなみに1週間は7日、1年365日で日本と全く変わらない。


(本来は17歳で独り立ちなんだが、親に無理言って早めてもらったんだよな、すまんな!お父様!お母様!)


目の前のメイドが話す。


「貴方は今後カイルの名を消し、ノデール・ノアとなります。...貴方は昔から神童と言われていましたので、本来なら家を継ぐのが普通なのですが、文化というのとは中々どうして難しい。

...っと、もう時間です。馬車は手配しておきます。一眠りしたら首都カルルに着いていることでしょう。あなたのご活躍。心より期待しております。」


ノアは昔から神童と言われていた。それでいて全く手を抜かず鍛錬を重ねた。その理由は、ひとえに人を救うためである。神様への感謝を込めて


「ほんじゃ、そろそろ行くわ。」


階段を降り、馬車へ向かう。そして馬車に乗り


「今までありがとうね!これから頑張って名をこの世に知らしめます!」


たった一人しか見送ってくれないことを少し不満に思いながら手を振り、家を出る。


「.....よーーやく独り立ちだ!!!!!

これで自由に行動できる!!」


(首都カルルへは馬車で2日か、まぁ、寝てれば着くか。)


━━━━━━━━━━━━━━━8時間後


「そろそろ休憩にしましょう」


馬車を操作している人が言う。


「はーい」


もうすっかり暗くなった外へ降り、食事を準備されるのを待つ。


(しかし、体が訛ってしょーがない。少し体を動かすか。)


「すみません、少し森の方へ向います、体が訛ってしょうがない、」


「了解しました。あまり遠くまで行かないでくださいね」


そしてノアは森へと向かった


(んー、なんか...なんもないな、30分は歩いてるけど魔物のいっぴきもいない)


この世界は魔物がいる。もちろん魔王もいる。

現在、この異世界は魔物を倒し、その報酬としてお金を貰う。という冒険者が1番人気な職業で、強者は名誉を、弱者は死を与えられる。そのような世界である。


(...ん?今なんか女の人の声が...??)


「キャーーー!」

恐怖に染まった叫び声が闇に飲み込まれる。


(女の人の悲鳴!?とりあえず場所の特定かな、無詠唱の練習しててよかったァ、

オムニ・サイトとかダサくて言いたくない)


「今助ける!」


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初めて書きました。続けるかは気分次第ですが、全く本編入ってないので一応書くつもりです。

少しでも面白い、楽しみと思っていただけるなら嬉しいです。

ヤタ───ヽ(〃∀〃)ノ───♪











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