第八章 現代の恵比寿——ビールから駅名まで
■恵比寿ビール
現代日本で「恵比寿」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、東京の恵比寿駅、あるいはエビスビールかもしれない。
エビスビールは、一八九〇年(明治二十三年)に日本麦酒醸造会社が発売した。ラベルには恵比寿神が描かれ、「恵比寿ビール」として売り出された。
このビール工場があった場所が、後に「恵比寿」という地名になった。駅名も、ビールに由来する。つまり、東京の恵比寿という地名は、神社に由来するのではなく、ビールに由来するのだ。
神の名前が商品名となり、商品名が地名となる。恵比寿が商売繁盛の神であることを考えれば、これも恵比寿らしい展開かもしれない。
■全国のえびす神社
もちろん、恵比寿信仰は現在も健在である。
西宮神社(兵庫県)、今宮戎神社(大阪府)をはじめ、全国に約三千五百社のえびす神社があるとされる。
十日戎、二十日戎などの祭礼は、毎年多くの参拝者を集める。福笹、熊手、吉兆——縁起物を求める人々で、神社は賑わう。
「商売繁盛で笹持ってこい」の掛け声は、今も関西の正月の風物詩である。
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